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特集

here's 21st century boys——TOKYOでブラーと再会しよう!

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年03月06日 17:59

更新: 2013年03月06日 17:59

ソース: bounce 352号(2013年2月25日発行)

インタヴュー・文/出嶌孝次



TOKYOでブラーと再会しよう!



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ビッグなアーティストたちが一堂に会するとはいえ、〈TOKYO ROCKS 2013〉最大の目玉がブラーだという人は多いだろう。2009年にハイドパークで久々に集結し、〈21歳〉を迎えた昨年も同じ場所でロンドン五輪の閉会記念コンサートに出演している彼らだが、そういったセレモニー的な場所以外で4人の並ぶ姿をもう一度、しかも日本で観られるというのがファンには奇跡のようなことに思えるのだが……。

「僕にとっても奇跡だよ! ブラーとしてまた来日できるなんて思ってなかったからね。行くのをとても楽しみにしてる。ブラーは日本に良い思い出がたくさんあるんだ。最後に日本で蕎麦を食べてから、自分の子供が5人も産まれたなんて信じられないね(笑)。日本にはまた死ぬほど行きたいと思っていたから、招待されて光栄だよ」(アレックス・ジェイムズ、ベース)。

そこに意味を見い出すのは、単なる感慨によるものではない。やはりこの4人の組み合わせが起こす化学反応は、オーディエンスにとって特別なものなのだ。それは4人にとっても同様のようで。

「ブラーで演奏するのは大好きなんだよ。これまでやったバンドのなかでも最高さ。いまでもグレアム(・コクソン、ギター)と演奏すると、彼と音楽を作っていた頃の特別な感覚が蘇る。2人でバンドを始めたわけだし、そのマジックがいまでも消えてないというのは貴重なことだね。大事なのは、ブラーの曲には特殊な火花が入っているから、ライヴをやると必ず何らかのドラマやその瞬間にしか感じられない喜びが湧き上がってくるんだ。同時に、同じことをずっと続けて、みっともないことはしたくないと思ってる。44歳にもなるとステージで飛び跳ねることに多少なりとも躊躇してしまうんだけど、いまでも大好きだよ」(デーモン・アルバーン、ヴォーカル)。

そうなると気になるのは、昨年のニュー・シングル“Under The Westway”に続く、現在のブラーとしてのリリースだ。

「“Under The Westway”を作ることが大事だったのは、本物のバンドにまた貢献していることを実感できたからだよ。ブラーが蘇るときは、正当な理由が必要なんだ。メンバーがお金が必要だから再結成するというわけじゃないんだよ。朝起きて、〈またブラーのアルバムを作れるぞ!〉と感じる日もあれば、〈もう俺にはできない〉と思う日もある。グレアム、アレックス、デイヴ(・ロウントゥリー、ドラムス)のことはいまでも大好きだよ。彼らと育ったわけだからね。将来的にファンにはまた作品を提供したいとは思っているけど、同時にみんなをがっくりさせたくないという思いもあるんだ。作品を作るなら、価値のある作品じゃないといけないんだよ」(デーモン)。

この答えをどう受け取るべきか……少なくとも個々のテンションがどういう状態にあるのか、〈TOKYO ROCKS 2013〉はそれを確認する格好の舞台に違いない。



▼ブラーの作品を一部紹介。

左から、ベスト盤『Midlife: A Beginner's Guide To Blur』、2012年のライヴ盤『Parklive』(共にParlophone)

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