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作法もいろいろなディスクガイド

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年03月27日 18:00

更新: 2013年03月27日 18:00

ソース: bounce 353号(2013年3月25日発行)

ディスクガイド/金子厚武、土田真弓

 

きのこ帝国 『eureka』 DAIZAWA(2013)

母性すら感じさせる深みのある歌声で、人間の生死を見つめた鋭利な言葉を吐き出すヴォーカリストと、エフェクティヴなプレイを得意とし、可憐なコーラスも耳に残るギタリストを含む男女混合の4人組。屈強な男子のリズム隊に支えられ、女子2人がそれぞれの魅力を存分に発揮することによって、あの退廃的かつ美しいサイケデリアが生まれている。*金子

 

COMANECHI 『You Owe Me Nothing But Love』 Knew Noise(2013)

国境を越え、日本女子のパワーは海外にも! ビッグ・ピンクのドラマーを務めたこともあるアキコ率いるCOMANECHIは、ロンドンを拠点に活動するパンク・バンド。グランジ寄りの分厚いギター・サウンドとヘヴィーにうねるリズム、奔放なヴォーカルの組み合わせは、ヤー・ヤー・ヤーズからつしまみれまでを連想させる。*金子

 

WHERE'S ANDY 『FIRST CRY〜逆襲の産声〜』 No Big Deal(2013)

TOKIE(unkie/LOSALIOS)のプロデュースによる初ミニ・アルバムを発表した女子トリオは、80sハード・ロック風の男前なサウンドとCHIKAの幼い歌声(当人たちいわく〈バブ声〉)とのミスマッチぶりがエラくポップ。AC/DCらの扮装でライヴを行うこともあるようだが、そのいなたい格好良さをわかってる感じはつしまみれに近いかも。*土田

 

Drop's 『LOOKING FOR』 Trippin' Elephant(2013)

Trippin' Elephantと言えば……な、ミッシェル・ガン・エレファントにも通じる無骨なロックンロールをぶちかます、平成5年生まれ/札幌在住の女子5人組。ガーリーなルックスとは裏腹の野太いヴォーカルをはじめ、〈ホントに女子? 19歳!?〉と疑いたくなるほどブルージーでふてぶてしいサウンドに圧倒される。リフで押す70sハード・ロック調の曲も◎! *土田

 

ユナイテッドモンモンサン 『フォスフォレッセンス』 4cats apartment/HIP LAND(2013)

フロントのまつきょんこと松岡恭子は太宰治の「人間失格」にシンパシーを寄せるような影の部分を持っているが、それをあくまでキュートに、ダンサブルに、ポップな表現でアウトプットしてみせる。関西出身らしく、ステージ上では後藤まり子譲りの威勢の良さを見せ、男性メンバーをグイグイ引っ張る姿も頼もしい。*金子

 

惑星アブノーマル 『何でも無い凶器』 redrec(2013)

転調しまくりの椎名林檎というか、彼女の持つシアトリカルな佇まいやべらんめえ調の歌い回しと、ジャズ/クラシックをベースに多様な音楽性がカオティックに交錯するバンド・サウンドにクラクラ。胸ぐらを掴むような女子の情念をプログレッシヴな歌謡ロックに仕込み、かつポップに響かせる手腕にただならぬものを感じるガールズ・デュオだ。*土田

 

大森靖子 『魔法が使えないなら死にたい』 PINK(2013)

椎名林檎が後続の女子に与えた影響は計り知れないが、2013年の〈新宿系自作自演屋〉と言えば彼女だろう。アコギを片手に、幼さの残る歌声で自身の洗いざらいをぶちまける──その痛みと真摯な思いは、もはやサブカルチャーが存在しないと言われる現代においても、強烈なカウンターとして響く。女子の頭のなかって、やっぱりちょっと怖い。*金子

 

kiyomi 『私のやさしい言葉に何の真意もない』 OCTAVE(2013)

ジャズやガレージ/サーフ・ロックと昭和歌謡を掛け合わせたヴィンテージ・サウンドに、気怠さと色気を滲ませた歌を乗せるシンガー・ソングライター。睨み付けるようなジャケからも想像できる、〈恋愛〉というより〈色恋沙汰〉と言いたい人間模様をレトロな言葉遣いで綴った詞(やや演歌調!?)も、主役の持つ翳りを引き立てている。*土田

 

Predawn 『A Golden Wheel』 Pokhara/HIP LAND(2013)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやスパークルホースといった内省的なアーティストをフェイヴァリットに挙げ、決して美しくはない世界のなかで、それでも真摯に〈光〉を求めるシンガー・ソングライター。MCで見せる顔はゆるふわキャラだが、実はドラムを含めた演奏から録音までをすべて一人でこなす、マルチ・プレイヤー的な才能も。*金子

 

星のひつじ 『星の会』 ストロボ(2013)

儚げなウィスパー・ヴォイスを操るmisaをフロントに据え、フルートやクラリネットも含めた8人で構成される〈幻想科学楽団〉(資料より)。一聴するとトイポップやフォークトロニカ調のメルヘン・タッチな音世界だが、随所で顔を覗かせる東欧風のフレーズや、〈人攫い〉〈スナイパー〉などドキッとするワードを散りばめた詞が、独特の憂いを創出している。*土田

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