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アシッド・ジャズとは……

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年06月19日 18:01

更新: 2013年06月19日 18:01

ソース: bounce 355号(2013年5月25日発行)

文/編集部



ブランニュー・ヘヴィーズが久々に新作をリリースし、オマーのニュー・アルバムも間近。ロブ・ギャラガーの新プロジェクトもジャイルズ・ピーターソンの元でいよいよ動きはじした。インコグニートのブルーイもソロ作を出したばかりだ。しかも、イタリアの伊達男として知られるマリオ・ビオンディのブルーイ・プロデュース作には、BNHのメンバーやオマー、ジェイムズ・テイラーも参加……前年にアシッド・ジャズ(・レーベル)が25周年を迎えたことがまるで何かの号令だったかのように、2013年に入ってからはアシッド・ジャズ・ムーヴメントの黄金時代を築き上げた面々が束になって勢いを見せているというわけである。



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しかしながら、ジャズと言いつつジャズではないというニュアンスは結局のところ認知されないまま、お洒落(?)というイメージだけが広がっている。例えばディスコという言葉を聞いた時にアフロヘアでザッツザウェイアハアハ♪みたいなことを連想してしまう人がいるのと同じように言葉は面倒臭いから、その言葉に含まれる要素の一部が広く流布される過程で固定観念化してしまったのだろう……とか何とか書いてると終わらない。音楽にジャンルはないって? そうっすね。



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80年代UKのレア・グルーヴを背景に生まれたアシッド・ジャズは、そもそもエディ・ピラーやジャイルズ・ピーターソンといったDJたちの、ソウルやジャズ(やブーガルーやサルサや……)をダンスフロアの音楽として復権させた選曲マナーそのもののことだったとも言える。その〈場〉で好まれたレコードと、モッド・リヴァイヴァルの方向から70年代ソウル/ジャズ・ファンクの復古を進めていたバンド(ジェイムズ・テイラーら)の動きがシンクロしたことで、ムーヴメントは実体性を増していったのだ。そして、エディとジャイルズは87年にアシッド・ジャズ・レーベルを共同で興し、ガリアーノやBNHらをデビューに至らしめる。90年にはジャイルズが新たにトーキン・ラウドを設立し、80年代に一度デビューしていたジャズ・ファンク・バンドのインコグニートや自作自演R&Bシンガーのオマーを〈アシッド・ジャズ〉としてフックアップ、この両レーベルを柱にムーヴメントは一気に表面化していった。



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その熱は世界中の〈新しいクラブ音楽〉シーンと緩やかに結び付き、グラウンド・ビートやハウス、ジャズ・ラップ、渋谷系といった動きとも自然に連携しながらどんどん広がっていくのだが、ブームとしての旬は90年代半ばに収束を迎えている。ただ、クールを気取りつつも親しみやすく大衆的(ここが重要)な広がりを見せてきた音楽だけに、どんな名前で呼ばれようとも、その核にいた担い手たちは着実に活動を継続してきた。そして……2013年。



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