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ディスクガイド――(1)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年06月19日 18:01

更新: 2013年06月19日 18:01

ソース: bounce 355号(2013年5月25日発行)

ディスクガイド/池谷昌之、林 剛、出嶌孝次



1. 『Acid Jazz: 25th Anniversay Box Set』 Harmless(2012)

自社カタログに止まらず周辺状況も込みでエディ・ピラーが選曲した、アシッド・ジャズ・レーベルの25周年記念ボックス。アリス・クラークもギャング・スターもプライマル・スクリームも混在するこの振り幅こそが〈アシッド・ジャズ〉だった。*出嶌

 

2. THE BRAND NEW HEAVIES 『The Brand New Heavies』 Acid Jazz(1990)

初代歌姫ジェイ・エラ・ルース在籍時のオリジナル・デビュー作(の復刻版)。“Dream Come True”などの歌モノもいいが、70sファンクのグルーヴと熱気をスタイリッシュに蘇らせたインスト・ジャムにバンドの真髄とアシッド・ジャズの原点を見る思いだ。*林

 

3. THE BRAND NEW HEAVIES 『Heavy Rhyme Experience: Vol. 1』 Acid Jazz(1991)

デビュー作のUSでの好評価を受けて登場した企画アルバム。メイン・ソースやギャング・スター、OCらラッパー勢をタイトな生演奏でもてなす妙味はルーツに先駆けたと言えるか。後にファーサイド自身が再演する“Soul Flower”も収録。*池谷

 

4. GALLIANO 『A Joyful Noise Unto The Creator』 Talkin' Loud(1992)

アシッド・ジャズ・レーベル初契約アーティストでもある古参ユニットの2作目。本作を屈指の名盤たらしめるアーチー・シェップやファラオ・サンダースのリメイクは、後にジャズへ傾倒するロブ・ギャラガーの面目躍如たる素晴らしさだ。*池谷

 

5. INCOGNITO 『Tribes, Vibes And Scribes』 Talkin' Loud(1993)

ブルーイ率いるUKジャズ・ファンク・バンドが、アシッド・ジャズの波に乗って飛躍した一枚。メイザ・リークのクールで熱い歌やスティーヴィー・ワンダー“Don't You Worry 'bout A Thing”のカヴァーなどでの前向きな姿勢が行く先を決定付けた。*林

 

6. THE JAMES TAYLOR QUARTET 『In The Hand Of The Inevitable』 Acid Jazz(1995)

ネオ・モッズ系のプリズナーズにいたオルガン奏者率いるバンド。アリソン・リメリックも客演した本作は、アシッド・ジャズ創成期から活躍する彼らがシーンの成熟を伝えた一枚で、現行のクラブ・ジャズ勢にも大きな影響を与えたグルーヴィーな名盤だ。*林

 

7. YOUNG DISCIPLES 『Road To Freedom』 Talkin' Loud(1991)

DJも行うフェミとマルコ、及びカーリーン・アンダーソンから成るバンド唯一のアルバム。カーリーン(の両親)の出自に光を当てたようなJBファンクのスマートな解釈はまさにレア・グルーヴDJ感覚で、現行UKアーバン勢の先駆け的な尖鋭性も。*林

 

8. OMAR 『There's Nothing Like This』 Talkin' Loud(1991)

スティーヴィー・ワンダーの音楽性を受け継ぐUKソウルの奇才。トーキング・ラウドの躍進に貢献した本デビュー作は、USネオ・ソウルの先鞭をつけていたとも言えるヒップホップ以降のビート感覚が斬新だった。そのスタンスは現在もブレていない。*林

 

9. MOTHER EARTH 『The People Tree』 Acid Jazz(1993)

カーティス+ツェッペリンというか、レニー・クラヴィッツへのUKからの返答というか、レア・アース調のモッドな熱さをファンキーに披露した名バンドのソウルフルな金字塔。鍵盤奏者のブラインは近年キャプテン・ハモンドとしても注目を浴びた。*出嶌

 

10. MONDO GROSSO 『MONDO GROSSO』 フォーライフ(1993)

翌年の『Kyoto Jazz Massive』と並んで重要なコンピで、バンド時代のMONDO GROSSOを軸に周辺ユニット曲をまとめた一枚。ブラジル音楽やハウスまで包括した視野も含めて〈日本の〜〉という但し書きも不要だった、これぞアシッド・ジャズ。*出嶌

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