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ディスクガイド――(3)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年06月19日 18:01

更新: 2013年06月19日 18:01

ソース: bounce 355号(2013年5月25日発行)

ディスクガイド/池谷昌之、林 剛、出嶌孝次



21. INCOGNITO 『Surreal』 Dome (2011)

現時点での最新作は、ヴァネッサ・ヘインズやモー・ブランディスといったソウルフルな歌い手に交じってメイザも熱演。アシッド・ジャズ勃興期の衝動が蘇ったかのように、ストレートなジャズ・ファンク曲が並ぶ内容は、今年のリヴァイヴァルを先読みしたものだった? *林

 

22. BEGGAR & CO. 『Sleeping Giants』 Expansion(2012)

ブルーイも在籍したライト・オブ・ザ・ワールドの残党から成る老舗ジャズ・ファンク・バンドが、英米の名手たちと相まみえた最新作。ホーンや女声を交えた70sソウル〜フュージョンのUK的な解釈は、まるで〈裏インコグニート〉と呼びたくなるものだ。*林

 

23. TERRY CALLIER 『Speak Your Peace』 Mr. Bongo(2002)

昨年急逝した70sシカゴの雄は、アシッド・ジャズ文脈で評価をリロードされた偉人の代表格。ブルーイが大半の曲を制作した本作は敬意が具体化した最良のブツで、御大に似合うフォーキーからボッサまでをマックス・ビーズリーらと誂えている。*出嶌

 

24. SMOOVE 『Northern Funk Showcase』 Pヴァイン(2007)

90年代から活動し、最近はもっとノーザン・ダンサー寄りの仕事が多いジョナサン・ワトソンのプロジェクト。これはアシッド・ジャズに残した『Dead Men's Shirts』(2004年)を下地とする日本編集盤で、名前以上にホットなグルーヴが楽しい。*出嶌

 

25. VENUECONNECTION 『Fire It Up!』 Keepin' The Groove(2012)

スペインのジャズ・ファンク・バンドの3作目。男女ヴォーカルによる熱量の高いパフォーマンスもさることながら、R&B〜ネオ・ソウル〜ディスコを横断する多彩なサウンドはモダンなアシッド・ジャズといった印象。*池谷

 

26. TORTURED SOUL 『Did You Miss Me?』 Dome(2008)

インコグニートへの客演でもお馴染み、クーリーズ・ホット・ボックスのクリスチャン・ユーリック率いるバンドの2作目。先行で出た日本盤のジャケのほうがカッコイイが、洒脱に洗練されながらも親しみやすいグルーヴが届くならどっちでもいいです。*出嶌

 

27. MADFINGER 『Another Chapter』 SubPub/Pヴァイン(2011)

2001年に結成されたチェコの6人組、マッドフィンガー。歌心溢れる男性ヴォーカルに加え、ジャズやソウルでなく、インコグニートらアシッド・ジャズの先達そのものを再解釈したようなシックでスタイリッシュな聴き味が印象的だ。*池谷

 

28. TUOMO 『My Own Private Sunday』 Jupiter/Go!(2010)

スティーヴィーやカーティス、スライ、プリンス、スタイル・カウンシルへの憧憬を衒いなく表現する北欧のブルーアイド・シンガーの3作目。ソウル/ファンクとモッドな流れの両方を汲む貪欲さは、いかにもアシッド・ジャズ以降のセンスだ。*池谷

 

29. JAMIROQUAI 『Emergency On Planet Earth』 S2/ソニー(1993)

アシッド・ジャズ・レーベルに残した“When You Gonna Learn”を筆頭に、ジェイ・ケイ本人も認めるところの青臭い衝動がニュー・ソウル感覚に結び付いた記念すべき初作。後にUK音楽界で飛躍するメンバーたちの敏腕ぶりも凄い。*出嶌

 

30. JAMIROQUAI 『The Return Of The Space Cowboy』 S2/ソニー(1994)

文字通りアシッドな体験を経て、苦難の末に完成したという2作目。サウンドはバンド史上もっともスムース&メロウで、憧れのデクスター・ワンゼルやウェルドン・アーヴィンに通じるコズミックなジャズ・ファンクを展開。これが大衆化への第一歩に。*林

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