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特集

真夏にこそ楽しみたい、エレガントでファンシーで素敵な音盤たち――(1)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年08月23日 20:30

更新: 2013年08月23日 20:30

ソース: bounce 357号(2013年7月25日発行)

ディスクガイド/轟ひろみ、出嶌孝次



SAWA 『ソプラノレイン』 BELLWOOD(2012)

ハウス〜エレクトロ系のクリエイターと組むことの多かった彼女ですが、表題曲が「NHKみんなのうた」に選ばれた本作ではシンガー・ソングライターとしての奥深い個性を見せつけます。初期に大貫妙子のカヴァーをやってたことも思い出されつつ、その頃よりももっと天衣無縫でスウィートな歌がすばらしいです。*出嶌

 

ワンリルキス 『チョップスティック・ラブ』 08(2013)

田中貴(サニーデイ・サービス)のプロデュースする声優ユニット。別掲のSAWAをソングライターに起用した最新シングル“恋してほしくて”もバッチリだったが、ここでは西浦謙助がドラムス演奏と作詞を担当したこちらの華麗な仕上がりを推薦。ジューシーフルーツ“恋はベンチシート”のカヴァーもいい。*轟

 

spoon+ 『hear』 spoon+(2012)

今年はタワレコ企画のイヴェント〈ミラクルラッキーガール〉に出演したことでも記憶されるspoon+は、まさにファンシー・ポップという言葉が似合う才能だ。ソングライティングからヴィジュアル面のプロデュースまでを手掛けるacoを中心に、キュートな音像もメランコリアもグロテスクも多彩にデコレートされた歌世界が楽しい。*轟

 

いずこねこ 『最後の猫工場』 silencio sounds(2012)

2010年代のもっとも冴えた猫。体温を上げすぎないクールなヴォーカル制御と緻密に構築されたサクライケンタのトラックが絡み合っても、そこに気難しい顔が浮かんでこないのは、無邪気にポップであろうという感覚が内側でせめぎあっているから。文句なしにメイク・イット・ファンシーな大名盤。*轟

 

エイプリルズ 『ハイフライングガール』 エイプリルズ(2013)

ネオ渋谷系以降のフューチャー・ファンシー音楽を牽引する、エイプリルズのニュー・シングル。表題曲は「大!天才てれびくん」で使用された話題曲のセルフ・カヴァーで、Plus-Tech Squeese Boxを迎えた鋭角的な意匠ながらも、持ち前の丸いセンスが出てるのは流石。ゲームの人気曲“Catch! Groove Catch!”も収録。*轟

 

blue marble 『ヴァレリー』 乙女音楽研究社(2010)

フレネシと同じレーベルから登場したポップの権化。オオノマサエ(あの大野方栄)を準メンバーに迎え、ファンシーなファンクやボサノヴァなどカラフルすぎる世界地図をシアトリカルに広げてみせる。装丁から連想できる絵本というよりはミュージカルのようでもある傑作。*出嶌

 

Erika. 『Unjour』 SOHO'S(2013)

歌唱力の高さで知られるAeLL.のリーダー、西恵梨香がソロで新旧シティー・ポップを取り上げたカヴァー・ミニ・アルバム。軽快に迫るジャンク フジヤマの“Morning Kiss”から気取りのないお洒落さを醸し出す全体の空気が好ましいが、土岐麻子や流線形、松原みきといった選曲の良さもあって最後まで美人声を素直に楽しめる。*出嶌

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