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特集

内本順一:Day 2――シンガー・ソングライター系が充実

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年08月06日 18:00

更新: 2013年08月06日 18:00

文/内本順一



シンガー・ソングライター系が充実



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BJORK  photo by Kenji Kubo



7月27日(土)。この日も宿で「あまちゃん」を観て、しっかり朝ゴハンを食べてから、前夜に到着したいつものフジ仲間たちと会場へ。観たのは以下の通り。

プリシラ・アーン 〈RED MARQUEE〉
エイミー・マン 〈GREEN STAGE〉
金佑龍 〈木道亭〉
トム・オデール 〈RED MARQUEE〉
band HANADA 〈GYPSY AVALON〉
スザンヌ・ヴェガ 〈FIELD OF HEAVEN〉
インディーズ電力×THEATRE BROOK 〈GYPSY AVALON〉
苗場音楽突撃隊 〈苗場食堂〉
ビョーク 〈GREEN STAGE〉
あと、いっぱいで入れなかった〈CRYSTAL PALACE〉の外でウィルコ・ジョンソンの音だけ

シンガー・ソングライター系がやけに集中した2日目。まずは〈RED MARQUEE〉で愛しのプリシラ・アーンを観る。軽井沢あたりの避暑地が似合いそうな白のワンピで、この会場でそんな服装がステキに映えるのはキミだけだよ……とか思いつつ。ところで今回はどうして〈RED MARQUEE〉なんだ?と思った人も多いかもしれないが、それはエレクトロニックなタッチの曲が多い、意欲的な最新作『This Is Where We Are』を主体としたものだからだ。このアルバムのプロデューサー、キーファス・シアンシアを中心に組まれた新バンドによる初ステージ。しかも普段はギターで歌うプリシラが珍しくキーボードを弾いて歌うとあって、めちゃくちゃ緊張しているのが伝わってくる。何と、歌い慣れた代表曲“Dream”の出だしをミスってやり直す場面も。いつも素晴らしいライヴを味わわせてくれる彼女が、今回に限ってはリハ不足と緊張で本来の実力を発揮できずにいたのだが、じゃあみんなガッカリしてたかというと、そんなことはなかったのだな、これが。終始にこやかに見守り、“カントリー・ロード”や“風の谷のナウシカ”では大きな拍手が。キレイな発音の日本語詞と癒し声と笑顔によって、何とも温かな雰囲気に包まれたのだった。でも可愛さがみんなに伝わったからOKだなんて僕は言わないよ。なるべく早くリヴェンジしに来てね、プリシラ。

続いて〈GREEN STAGE〉でエイミー・マン。こちらは自信に裏打ちされた安定感のあるパフォーマンス。風も心地良く、2005年の〈朝霧JAM〉を思い出したりも。その後、ザ・たこさんの山口さんらと〈OASIS〉で呑み、いっしょに金佑龍くんを観に〈木道亭〉へ。「この曲に救われた」と話して歌われたフィッシュマンズの“ナイトクルージング”に胸が揺さぶられた。が、しかし雷が鳴ってとんでもない豪雨に。最後まで残れず急ぎ足で〈RED MARQUEE〉へと引き上げたのだが、そこで観たトム・オデールが素晴らしかった。圧倒的にエモーショナルで力強い歌声。ビートルズ“Get Back”も自己流に歌い、最後はピアノの椅子から転げ落ちたままシャウト。次は〈GREEN STAGE〉で歌っても良さそうな大器だ。



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BJORK  photo by Kenji Kubo



スザンヌ・ヴェガはサポートのギタリストと2人だけの簡素なステージ。“Marlene On The Wall”“Luka”といった初期曲も嬉しかったが、マーク・リンカスに捧げられた曲が特に沁みた。そして圧巻だったのはやはりビョーク。歌唱、衣装、映像、何より音響が驚異的に良く、いま世界に存在しているのはこの場所だけなんじゃないかという錯覚に囚われた。この日のベスト・アクト。

あと、池畑潤二や井上富雄らがメンバーの苗場音楽突撃隊に花田裕之と大江慎也が加わり、“GOOD DREAMS”“恋をしようよ”とルースターズ曲が歌われたのにも大興奮。最後はベンジーも加わって“テキーラ”! 大江さん、お酒も入ってたのか、ご機嫌な様子だったな。〈OASIS〉で呑んで3時頃帰宿。



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