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特集

内本順一:Day 3――ファンク、レゲエな一日

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年08月06日 18:00

更新: 2013年08月06日 18:00

文/内本順一



ファンク、レゲエな一日



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photo by 宇宙大使☆スター



7月28日(日)。この日も8時前に起きて宿で朝ゴハン。例年は夜明けに帰宿することが多かった僕だが、今年は夜中のうちに帰ってお風呂入って、ちゃんと早起きするという規則正しい生活。〈ORANGE COURT〉の1発目、近藤房之助から観ようと宿を出た……のはいいが、会場入り口まで来て椅子を忘れたことに気がつき引き返し。というわけで結局この日は遅めの始動。
観たのは以下の通り。

ダイヴ 〈RED MARQUEE〉
ヨ・ラ・テンゴ 〈GREEN STAGE〉
ウィルコ・ジョンソン 〈GREEN STAGE〉
ホット8ブラス・バンド 〈FIELD OF HEAVEN〉
ジャザノヴァ feat. ポール・ランドルフ 〈ORANGE COURT〉
ブリンズレー・フォード 〈FIELD OF HEAVEN〉
マムフォード&サンズ 〈GREEN STAGE〉
ロータス 〈FIELD OF HEAVEN〉
バセク・クヤーテ&ンゴニ・バ 〈ORANGE COURT〉
レタス 〈FIELD OF HEAVEN〉
デヴィッド・マレイ・ビッグ・バンド feat. メイシー・グレイ 〈ORANGE COURT〉
ザ・たこさん 〈苗場食堂〉
ホット8ブラス・バンド 〈苗場食堂〉
SOIL&“PIMP”SESSIONSの社長 〈CRYSTAL PALACE〉
THE OTOGIBANASHI’S 〈ROOKIE A GO GO〉
ビッグ・ウィリーズ・バーレスク・プレゼンツ・マンボ・ロコ 〈CRYSTAL PALACE〉

この日は奥地でのファンク、レゲエ、ビッグバンドなどが大充実で、これぞ〈フジロック〉!の感あり。3日間を通じてもっとも踊ってウヒョウヒョ楽しめたのがこの最終日だった。特に印象に残ったのはまずホット8ブラス・バンド。カラダのデカさに比例してブラスの鳴りも大層デカく、メンバーの死といった苦難も乗り越えてのいまとあって曇を吹き飛ばす力強さだ。スペシャルズ“Ghost Town”やマーヴィン・ゲイ“Sexual Healing”にグッときた。また夜の〈苗場食堂〉ではニューオリンズの様式に則り、パレードでステージへ。あれは昂ったな。



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DAVID MURRAY BIG BAND FEATURING MACY GREY  photo by Yasuyuki Kasagi



それからこの日いちばんの豪雨に打たれながら踊りまくって聴いたジャザノヴァ。続いてのブリンズリー・フォードは伸びやかで艶のある歌声はそのままに、以前よりもルーツ・レゲエ寄り。アスワド時代の曲も結構聴けたのが嬉しかった。そして驚かされたのが西アフリカはマリ出身のバセク・クヤーテ&ンゴニ・バ。伝統弦楽器・ンゴニの美しい音色としなかやなリズムが合わさり、ときどきロック・バンドっぽくなったりアフロビートっぽいグルーヴが出たりするのもまたモダンでカッコ良く、(ザ・たこさんを別にすれば)僕的にはこの日のベスト・アクト。デヴィッド・マレイのビッグバンドも音に厚みがあって良かった……けど、メイシー・グレイの歌の乗せ方が自由すぎたのには笑いました。



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ザ・たこさん



さて、最後にザ・たこさんのことを。〈フジロック〉――僕は伝説の第1回目を除き、98年の2回目から皆勤なのだが、これまでのなかで最大の衝撃、最高の出会いとなったのが2004年に〈苗場食堂〉で初めて観たザ・たこさんだ。以来追いかけ続けて早9年になるが、そんな彼らの4年ぶり4度目の〈苗場食堂〉は、そりゃもうやっぱり〈キング・オブ・苗場食堂〉の名に恥じぬ圧巻のライヴだった。ヴォーカルの安藤は6本のTENGAを次々に客の中へ投げ入れ、4年前のこのステージでみんなが泣いた“『初期のRCサクセション』を聴きながら”の後には気持ちが高まったからか、思わず「イエ~って言え~!」と叫んだりも。9年前の僕がそうだったように、たまたまそこを通りかかった人たちもその凄さに惹きつけられて大盛り上がり。僕、もう胸いっぱい。ちなみにザ・たこさんは今年結成20周年なんだが、30周年の頃には〈FIELD OF HEAVEN〉……いや〈WHITE STAGE〉で……いや〈GREEN STAGE〉で観てみたい! それまで続いてね、〈フジロック〉も、〈ザ・たこさん〉も――ってなことを思いながら、4時過ぎに帰宿。



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