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特集

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年10月29日 12:30

更新: 2013年10月29日 12:30

文/加藤直子  写真/三吉ツカサ、小林伸行、葛西龍



イジワル! だけど好き!



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イジワルだわー、SiM。さっそく何事?って感じだけど、その理由はまた追って。個人的にCrossfaithでいったん沸点に到達し、良いテンションでSiMに突入だ。景気づけにみんなの大好物“KiLLiNG ME”でご挨拶。徐々にテンションを上げていく……なんて方程式は通用しないぜとばかりに、戦闘態勢のヴォーカルのMAHはグイッと客席のほうまで伸びたステージの先まで行くなど、オーディエンスを煽るどころか焚きつける。〈オイ、ヨコハマ! 物販なんて後回しにしてここにいるんだろ! ならもっとかかってこいよ!!〉と、熱の高まり具合に物申しつつ(確かに物販のすごい並びっぷりったらなかった)、“JACK.B”へ。4つ打ちのリズムでさらに身体も動きやすくなったか、断末魔なシャウトにもだいぶ反応が熱くなってきた。曲終盤ではMAHがフロアへなかなかに最高到達点の高いダイヴをキメ、〈キミらがタラタラしてるからこっちが先に飛んじゃったよ!〉と、まだまだ観客の高まり具合に納得がいっていない様子を見せる。そんな姿を観て心に火が点いたか、続く“Fall in Love with you”や“Amy”ではフロアでのダイヴ人口が圧倒的に増えることに!



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このように初っ端からキラー・チューンを畳み掛けたところで、〈人は生きてくなかでたくさん迷う生き物です。だからこそ美しいってことを忘れないでください〉と始まったのが“Rum”。ここにきてこの美しいバラードを持ってくるなんてニクイな~と思いつつ、さっきまでの騒がしさから一転して、水を打ったような静けさが会場を覆い、誰もがじっと耳を傾けているところが印象的だった。それに続くMCでは、MAHがエリック・クラプトンの『Unplugged』とHi-STANDARDの『MAKING THE ROAD』に〈クソみたいな人生をひっくり返された〉というエピソードを引き合いに出し、mp3などではなく、CDのような手にした実感があるものだからこそ伝えられることがある、人の人生を変える力があるということを力説。CDがなくなる日まで、その素晴らしさを伝える努力をするという表明と共に、リリースされたばかりの新作『PANDORA』もさらっとアピールしていた。〈宣伝になってしまって申し訳ございません〉と添えていたけど、実際にCDを手に入れてこその名盤であることは力強くお伝えしておこう。



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そこで、やはりこの流れからいくと否が応にも新作からのナンバーを期待せずにはいられない。しかしレコ発のツアーで初出しするのが基本ということで、ツアー前はいつも新作のリード曲のイントロまでやって……〈やるわけねーだろ!〉としてきたそうだが、〈それはイジワルだったなと思って改心いたしました〉と。ヤッター!とみんなの心の声を映した歓声がドッと起こると、喉から手が出るほど聴きたかった“WHO’S NEXT”へ――つーか〈やるわけねーだろ!〉。本当に、心から捻くれていると思うよ、ここまであんなピュアな話を聞かせてくれたのに(関係ないか)。とりあえずイントロだけ聴かせてもらったので、続きはツアーで。つまり、良く言えばポリシーを曲げなかった、でも……イジワル! SiMらしすぎるブレない展開だな。ただ、そのようなじらしプレイで残念がる暇もなくラストの“Blah Blah Blah”へ突入したため、これでいい、むしろこれが聴きたかったんだよ!と、じっくり堪能した次第。完全に手の上で転がされたわ、ムムム!



【SETLIST】
KiLLinG ME
JACK.B
Fall in Love with you
Amy
Rum
WHO'S NEXT イントロ
Blah Blah Blah



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