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DISCOGRAPHIC M.O.S.A.D.(2) ――M.O.S.A.D.を知るための13枚

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2013年12月04日 18:01

更新: 2013年12月04日 18:01

ソース: bounce 361号(2013年11月25日発行)

文/一ノ木裕之、出嶌孝次



AKIRA 『Casanova』 BIGG MAC(2006)

武骨でぶっきらぼうなラップ・スタイルを、その様を画に描いたようなリリックで提示した初のソロ・アルバム。そのラップぶりは、客演勢との交わりでもますます強調されるもので、Kalassy Nikoffとのタイトル・トラックでも組み合わせの妙を見せている。*一ノ木

 

"E"qual 『KING & QUEEN』 HARLEM/コロムビア(2007)

Foxxi misQを迎えた表題曲を皮切りに、JAMOSAや旧知のnobodyknows+メンバー、アキソルらともコラボを展開し、78年式の“Music Hustlin'”まで、メジャー的なスケールをこれまでになく意図したような一作。ヴァラエティーを可能にする身のこなしの軽さが光る。*出嶌

 

"E"qual 『SWORDFISH』 tearbridge(2010)

ハードな『DOPE BOY』とそこから派生したDOPE BOYSでのアルバムに挟まれてのリリースだからか、宏実やMay J.、HI-Dらシンガーのスパイスを増量してメロディックに迫る一作。BACHLOGICやNATOら外部トラックメイカーにサウンドを大幅に委ねた点も異色か。*出嶌

 

AKIRA 『VICE』 BIGG MAC(2010)

マイペースに届けられたセカンド・ソロ作。GRAND BEATZやGoldySound、NATOらビート面を固める陣容が、彼らしいミーハーなノリの良さを背後からガッチリ後押ししてくる。エロ曲も多いだけに、自身のルーツを真摯に吐く“PAST TO THE FUTURE”が効果的。*出嶌

 

"E"qual 『STAY GOLD』 MS(2011)

全16曲のセルフ・プロデュースと、みずから監督したショート・ムーヴィー仕立ても含む20篇のPVで自我を目一杯ぶちまけた移籍第1弾。食ってかかるようなラップが前に出たマイク捌きもワイルドにマイウェイぶりを誇示。“Talor Made Mafia”はその極みの一つだ。*一ノ木

 

"E"qual 『12 TONE APARTMENT』 MS(2012)

力作とは対極の作風も振り子として持つ彼の作品群にあって、本作はより肩の力が抜けた作り。少ない音数と落ち着いたトーンを基調とする仕上がりは、かつての『7 Days』に通ずる部分もあるか。同時に“Re:Gunsmoke”などでは前作の勢いを踏襲している。*一ノ木

 

OTHERDISCOGRAPHIC

"E"qual
『ごうだつゲーム』
(2005)
『7 DAYS』 (2006)
『TV Crushman & Radio Jacker』 (2008)
『DOPE BOY』 (2009)
『HYBRID』 (2013)

MOBB STERS
『SHOW MUST GO ON』
(2005)



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