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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2014年01月08日 18:01

更新: 2014年01月08日 18:01

ソース: bounce 362号(2013年12月25日発行)

ディスクガイド/青木正之、池谷昌之、北爪啓之、轟ひろみ、狛犬、佐藤一道、土田真弓、山西絵美



ネクスト・ムーヴメントを提案してみたり、ユニークな視点でまとめてみたり——そんなたくさんの発見をもたらしてくれる絶品コンピの数々に、2013年もドキドキさせられっぱなしでした!



『Light Mellow Tabu』 OCTAVE

長らく入手困難だったタブーの諸作品が、未CD化アルバムも含めて一挙に復刻された2013年。タワレコ限定となる本コンピでは、ライト&メロウな切り口でアーバンなミッド〜スロウをお届けした。タブーの本懐、ダンス編も待たれる。*池谷

 

『All Trap Music』 AEI

ここには入ってないけどバウアーの“Harlem Shake”が春先を席巻した印象もある2013年。サンクラのタグみたいな扱いだったトラップが、こうしてコンピも編まれるほどに規定されました。ウルトラ産のコンピも良かったけど、先に出たほうに敬意を表して。*轟

 

『Ed Rec Vol. X』 Ed Banger/Because

レーベルの10周年を祝う作品は、過去など振り返らず、未来だけを見据えた未発表曲のみをコンパイル。ファミリーを集めて行われた大規模な記念ツアーも世界各地で繰り広げ(日本では〈SONIC MANIA〉にて敢行)、メディアの話題をさらった。*青木

 

『20 Jahre Kompakt Kollektion 1』 Kompakt

レコード店を発端とするドイツの名門の設立20周年記念コンピ。主宰のミヒャエル・マイヤーから看板のフィールドなどを網羅しつつ、〈テクノ・レーベル〉という従来のカラーから逸脱し続ける姿勢が音として刻まれている。*土田

 

『12.12.12: The Concert For Sandy Relief』 Columbia

US東海岸を襲ったハリケーン〈サンディ〉の復興支援ライヴを収めた2枚組。マイケル・スタイプ×クリス・マーティンなど他では聴けないコラボもポイントながら、アリシア・キーズのNY讃歌で起こる大合唱が凄い。*北爪

 

『Taste Of Burger Records Selected By Twee Grrrls Club』 Burger

LAで人気を集めるカセットテープ・レーベルの音源を束ねた一枚。ガレージ・ロックもドリーム・ポップもゴチャッと詰め込んだ感じが90年前後のインディー・シーンと重なって、興味深かった。*佐藤

 

『Labwork Vol. 3』 Di Genius/VP

第3弾にしてやっとCD化されたスティーヴン・マクレガーの仕事集シリーズ。スウィンギンなレトロ・ポップも、エレクトロ・ハウスも、ワン・ドロップもお手の物で、彼の非凡な才能に感服すると同時に、レゲエの懐深さを再確認しました。*山西

 

『Bazzerk Presents Changa Tuki Classics』 Mental Groove

ジェス&クラベがクドゥルに続いて紹介したヴェネズエラのチャンガ・トゥキ。他のローカル・ベースに比べてウワ音が異様にハードで(ほぼデジロック!)、期せずしてチェイス&ステイタスに寄ってしまった感じもあり。*山西

 

『Funk Globo: The Sound Of Neo Baile』 Mr. Bongo

ジュークやファンキー、ムーンバートンにトラップなど近年流行ったゲットー・ミュージックを好き勝手に呑み込んだ、バイリ・ファンキの進化型がズラリ! もともと節操のない音楽ですが、ここまで自由だと笑うしかない。*山西

 

『JAPAN IDOL FILE』 T-Palette

現場でしか入手できない音源が多かったり、そこまで余裕のない人は踏み込みづらいアイドル楽曲の世界。識者がチョイスした本コンピは日本全国70組以上もの楽曲を満載した優れもの。噂になったRev.from DVLももちろん収録されていますよ! *狛犬

 

『MAYDIE!!』 maximum10

昨今の日本におけるピコリーモ〜エレクトロニコア景気の発端とも言えるFACT。その所属レーベル周辺のコンピには、MY FIRST STORYらラウド界の新顔から80KIDZなどのクラブ・アクトがエントリーし、シーンの縮図のような内容に。*土田

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