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特集

TREASURES――(1)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2014年01月08日 18:01

更新: 2014年01月08日 18:01

ソース: bounce 362号(2013年12月25日発行)

ディスクガイド/北爪啓之、轟ひろみ、武田 晃、出嶌孝次、林 剛



○周年を記念したものも、偶然見つかった音源もいろいろありますが、こうして並べてみると話題のリイシュー/発掘盤は、時流を反映しているような気がしませんか!?



FRANK-N-DANK 『48 Hours』 Delicious Vinyl

ヤンシー・ボーイズなどを通じてJ・ディラのビートがよく響いてきた年、真っ先に聴くべきはこの2003年の蔵出し盤! ジェイ・ディーからディラに改名して制作手法を変えた時期のドキュメントとも言える内容なのです。まさに歴史。*出嶌

 

SAM DEES 『The Show Must Go On』 Atlantic/Real Gone

ソウル界屈指のソングライターによる初アルバムが6曲のシングル音源を加えて初CD化(=アトランティック時代の作品集に)。滋味深い詞曲と熱のこもった歌唱が心揺さぶる名盤は、38年経っても説得力に溢れていた。*林

 

AURRA 『Satisfaction』 Family Groove

これぞ80年代ディスコ〜ファンクの秘宝! サルソウル期の一挙リイシューもあったオーラですが、さらにスティーヴ・ワシントン主導によるこんな幻のアルバムまで開陳されようとは。スティーヴ絡みではシヴィル・アタックも貴重でした。*轟

 

DONNY HATHAWAY 『Never My Love: The Anthology』 Rhino

3年前のボックスを凌ぐ貴重音源の多さでファンを驚愕させたニュー・ソウルの旗手による4CDセット。スタジオおよびライヴ録音の初出曲(ディスク2枚分)で既発作品への理解がさらに深まった。*林

 

GHERKIN JERKS 『Alleviated Records Presents Gherkin』 Alleviated

何やかや〈シカゴ〉〈初期ハウス〉〈アシッド〉などと引き合いに出される機会だけは多かった2013年……というか、ここ数年。このラリー・ハードの別名義音源集も貴重だったし、トラックスの凄いボックスも出てるよ! *轟

 

FLEETWOOD MAC 『Rumours: 35th Anniversary Edition』 Warner Bros./Rhino

ハイムやトップスなど70年代のマックを思わせる新人が活躍した2013年。そんななか、35年前に生まれたこのロック名盤が未発表曲などを加えた2枚組仕様で特装されるとは! 出来すぎた話だ! *北爪

 

VOX POPULI/PACIFIC 231 『Cut Chemist Presents Funk Off』 RUSH!/AWDR/LR2

80sにフランスの地下で暗躍した2組のミニマル・シンセ・バンドによる音源を、カット・ケミストが編纂。ポスト・インダストリアルとも呼応する音は、レア度を抜きにしても衝撃と価値が! *武田

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