プロデューサーにブライアン・イーノを迎え、スケールが数段アップした4枚目!タイトルの「人生万歳、もしくは、死と彼の全ての友人」についてのトータル・アルバムでありながら、内容は当時iPodのCM曲にも使用された(7)"Viva La Vida"を筆頭に、疾走感とダイナミズムを重視した昂揚感溢れるナンバーが多数!
発売・販売元 提供資料(2024/07/02)
ヘヴィーな先行カット“Violet Hill”で〈あれれ?〉っと思った人もご安心を。アルバム全体には昂揚感溢れるナンバーが多数入っているし、ロマンティシズムも満開。氷のナイフを思わせる初期の繊細さは見当たらないものの、疾走感とダイナミズムとハートウォーミングな世界観がメランコリックに包み込んでくれる。ブライアン・イーノと門下生のマーカス・ドラヴスが手掛けたサウンドは、夜空を掻きむしるギターがU2だったりと、各所でネタバレがあるにはあるが、クリス・マーティンの澄み渡った瞳と同様、とことん素直な仕上がりという印象。ロック・バンドらしさの後退と引き替えに、まるでシンフォニーを思わせる優雅な趣が漲っている。見方によれば、エンヤのようなムード大作と言えなくもないほど。
bounce (C)村上 ひさし
タワーレコード(2008年07月号掲載 (P100))