身体も存在も今世紀最大級のバンド=美しきウルトラ巨体フェミニスト&レズビアンのベス・ディットー率いるザ・ゴシップが、リック・ルービン・プロデュースで遂にメジャー・デビューする!パワフルでソウルフルなボーカルに圧倒されっぱなしのアルバム。 (C)RS
JMD(2010/11/18)
女王君臨。身体も存在も今世紀最大級のバンド、美しきフェミニスト&レズビアンのベス・ディットーが率いるTHE GOSSIP、リック・ルービン・プロデュースの本作で遂にメジャー・デビュー!米国生まれの英国発で爆発的世界ヒットになっているゴシップ。巨漢の上にレズビアンで、一度見るとその姿と存在感は瞬時にして脳裏に焼き付けられるヴォーカルのベス、ギターのブレイス、ドラムのハナによる3人組。常に反逆的な姿勢でシーンに一石を投じ続け、その強い意志はジャニス・ジョプリンやアレサ・フランクリンをも引き合いに出されるパワフルでソウルフルなヴォーカルとして、圧倒的な存在感で全世界を魅了し続ける。
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タワーレコード
プロデュースがリック・ルービンでレコーディング・スタジオはマリブのシャングリラ、しかもライヴ盤を挿んでメジャーからは初となるオリジナル・アルバムだ。もっとも、ディスコとポスト・パンクとガレージ・ロックを掛け合わせたサウンドにベス・ディットーのソウル・ママ的なヴォーカルが乗る様は、少々の洗練が見られるものの、基本は変わらず。むしろその〈少々の洗練〉がイイ味を生み、例えば4つ打ちの“Love Long Distance”ではピアノの音色に近いものをシンセ・サウンドで出すことによって、寂寥感までを浮き彫りに。巧い! どの曲も音のバランスの駆け引きが見事で、息もつかせぬ興奮を呼び起こす。前作を機に興味本位の注目も集めたが、彼女たちの本質が闘うパンクであると証明した力作だ。
bounce (C)妹沢奈美
タワーレコード(vol.312(2009年07月25日発行号)掲載)