フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
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発売日 |
2019年01月09日 |
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規格品番 |
296-LDKCD |
レーベル |
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SKU |
4582167072961 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:47:44
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〈ここを登り切ったら山頂だ、一息つける〉という気持ちを持っていても、頂上に着いたらもうその次の山の方を見ている。安定とか幸福とかを手にしても、自分を律し、戒め続けるような気持ちを忘れない。日食なつこは自分にどこまでも厳しい人だなと思う。しかし、だからこそ美しく、かっこよい。それに、その道中で生まれた〈苦しい〉〈辞めたい〉といったネガティヴな感情をバネに、自分自身にカウンター・パンチを次々と食らわせる様は、何より見ていて痛快だ。これまで挑んできた弾き語り形態、バンド形態の楽曲もあるにはあるが、トラックメイカーを迎えたり、オケやタップ、フィドルを迎えたりと、音楽面でも新機軸の今作。そんな楽曲に、例えば"white frost"の〈地元を離れ、この街でやっていくんだ〉という決意表明のごとき力強い言葉が乗っかれば、否が応でも胸にズシンと響く。そういえば故郷を大事にするスタイルって以前はロック・バンドでもソロ・アーティストでも多く見受けられたけれど、いまではずいぶん少なくなったかもしれないな(ヒップホップではいるけれど)。大切なものを忘れたくない人に聴いてもらいたい、2019年最初の傑作。 (C)酒井優考
タワーレコード (Mikiki(2019年1月8日)掲載)
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