"アブサン"のように、甘く、危険で美しい、印象派に魅了されたドミニク・ミラーが仲間たちと奏でる色彩豊かな音の世界。ポール・サイモン、ザ・チーフタンズ、プラシド・ドミンゴなどとの共演のみならず、長年ギタリストを務めているスティングの代表曲のひとつ「シェイプ・オブ・マイ・ハート」では演奏のみならず共作も務めたギタリスト、ドミニク・ミラーの2年ぶりとなるECM第二弾作品。現在居を構える南フランスでミラーが魅了されるようになったのが印象派。ミラー曰く、「禁断の酒"アブサン"-強いアルコール、激しい二日酔い、そして南フランスの強い日差しと強い風、そういった独自の気候により多くの印象派アーティストたちを狂気へと駆り立てたに違いない。緑や青に輝く、遠近感のある空―。」。20世紀印象派アーティストたちへのオマージュ。前作『サイレント・ナイト』はエグベルト・ジスモンチ、パット・メセニーらへのオマージュをこめたソロ・ギター中心の作品だったのに対し、本作は、バンドネオンの奇才サンティアゴ・アリアス、スティングのバンドの仲間で長く交流のあるドラムス、マヌ・カチェ、楽曲に輝きや浮遊感を演出するキーボードのマイク・リンダップ、そしてバンドを支えるベーシスト、ニコラス・フィッツマンという豪華メンバーにより色彩や情景を浮かべることのできるサウンドを展開。180g重量盤LP。
発売・販売元 提供資料(2019/01/28)
スティングとの共演でも知られ、2月から3月には各地でのツアーも控え ているドミニク・ミラーのECMでの第二弾となる作品。前作の『Silent Light』がギターとパーカッションという編成だったのに対して本作では、バンドネオン、キーボード、ベース、ドラムという編成になっていて、より多彩な音色が楽しむことができる。サンティアゴ・アリアスとドミニク・ミラーのインタープレイがひかる《Mixed Blessing》《Tenebres》、クラッシックの練習曲風に展開していく《Etude》、ECM色の濃い《Saint Vincent》等々…どれも素晴らしい出来だ。
intoxicate (C)荻原慎介
タワーレコード(vol.138(2019年2月10日発行号)掲載)