お取り寄せの商品となります
入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。
フォーマット |
CD |
---|---|
構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年03月11日 |
---|---|
規格品番 |
ACC30532CD |
レーベル |
|
SKU |
4260234832433 |
フルシャ&バンベルク響によるマーラー第4番
コロナ禍に美しく響く「天上の生活」
2020年1月にヤクブ・フルシャ率いるバンベルク交響楽団が、マーラーの交響曲第4番を引き下げてドイツ・ツアーを行ったそのわずか2か月後にドイツはロックダウンに入り、文化施設の閉鎖等でコンサートの中止を余儀なくされ、また感染リスクの観点から大編成の交響曲を演奏することが難しくなりました。
しかし、バンベルク交響楽団は早くから、科学者チームとの実験を行い、コロナの時代に安全に音楽を演奏する方法を模索していました。そしてソーシャル・ディスタンシング配置、無観客で、交響曲第4番を中心としたプログラムで2020年7月にバンベルクでグスタフ・マーラー国際指揮者コンクールが行われました。第4番は、マーラーの交響曲の中でも比較的編成の小さいものですが、数か月ぶりの交響曲の演奏となりました。(コンクールの優勝者はイギリス出身のFinnegan Downie Dear)
本盤は、その際にフルシャ指揮、ソリストにはドイツのアンナ・ルチア・リヒターを迎え録音されました。ソーシャル・ディスタンシング配置ではありますが、細部までとても丁寧に作り上げた、数ある録音の中でも繊細で美しいものに仕上がっています。第4番はマーラーの交響曲ののなかではシンプルな作品ですが、どの楽章も容易ではなく、フルシャの整然とした音楽作りと、アンナ・ルチア・リヒターのすっきりとした歌唱により見事にまとめあげています。特に、第3楽章の深々とした響き、終楽章の「天上の生活」の澄み切った美しさが際立つ演奏です。
キングインターナショナル
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:56:26
マーラー:交響曲第4番ト長調
【演奏】
バンベルク交響楽団
ヤクブ・フルシャ(指揮)
アンナ・ルチア・リヒター(メゾソプラノ)
【録音】
2020年7月
ヨーゼフ・カイルベルト・ザール
-
1.[CD]
-
1.Symphony No. 4 in G major~I. Bedachtig. Nicht eilen
-
2.Symphony No. 4 in G major~II. In gemachlicher Bewegung. Ohne Hast
-
3.Symphony No. 4 in G major~III. Ruhevoll. Poco adagio
-
4.Symphony No. 4 in G major~IV. Sehr behaglich. "Wir geniessen die himmlischen Freuden"
-
ヤクブ・フルシャは史上最高のマーラー指揮者である。わたしは東京都交響楽団の年間会員を36年続けている。もちろん2016年のフルシャの公演も聴いている。あれは凄かった。わたしにとってマーラーは非常に大事な作曲家であり、それまではバーンスタインが最高のマーラー指揮者だと思っていた。だけどあの演奏は違った。とにかく情報量がまるで違う。フルシャが譜面から読み取るもの、それを音にできる都響。心底驚いた。これこそマーラーがこの曲を作曲したとき頭の中で聴いていた演奏だと思った。それまでもフルシャにはかなり注目していた。素晴らしい指揮者だと思っていた。だけれどもこの演奏を聴いたとき思った。「自分は、かつてフルトヴェングラーやシューリヒトの成長を聴いた聴衆の幸運を体験している」と。フルシャはやがてチェコフィルでマーラーを全曲録音するだろう。しかしかなうことならば都響で録音してくれたならばそれは至高の全集になるだろう。そのフルシャがマーラーの4番を録音した。よりにもよって4番を、あのパレット豊かな。これを聴かないわけにはいかないだろう。