フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年05月19日 |
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規格品番 |
PROC-2326 |
レーベル |
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SKU |
4988031425183 |
※限定盤。世界初SA-CD化(1-3)。SA-CDハイブリッド盤
※2021年マスタリング音源使用(独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしSA-CD層用にDSD変換。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも一部掲載)
※通常ジュエルパッケージ仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※解説:広瀬大介氏(新規序文解説)他、解説書合計12ページ
壮年期のベームがベルリン・フィルと残したステレオ録音の壮麗なベートーヴェンとブラームスを、新規で本国のアナログ・マスターテープより最新復刻!
ベートーヴェンの3曲は世界初SA-CD化!
カール・ベーム(1894-1981)が1958年から61年までにベルリン・フィルと収録を行った、ステレオ音源のベートーヴェンの交響曲2曲と「コリオラン」序曲、そして余白には名盤の誉れ高いブラームスの交響曲第1番を2枚にカップリングしました。ブラームス以外は世界初SA-CD化となる録音です。いずれもステレオ初期のDGによる録音とはいえ、当時のベルリン・フィルが持っていたドイツローカル色の濃い、重心が低い音色が十分に再現されています。また、ベーム自身も後のウィーン・フィルとの録音と異なり強いインパクトがある事も特徴で、この時期の強力なドライヴ力とエネルギー感溢れる演奏がこれでもかと迫ってくる様は圧巻です。尚、音質面では従来までこの時期のDGは高域が多少際立っており聴きづらい盤もありましたが、昨今の復刻技術の進歩やマスターテープの状態により、重心の低い本来のベルリン・フィルの響きが蘇っています。後の時代には聴くことができない音色が、高音質化によりセパレーションやダイナミックレンジが向上したことで更に実在感を持って細部まで聴き取れるようになりました。また、約10年前に市販他のSA-CDでリリースされた実績のあるブラームスの第1番は、今回完全新規で本国にあるオリジナルのアナログ・マスターテープを用い、マスタリングを行った上で復刻しています。
力感が強調されがちな「英雄」ではしっかとした構成力の確かさと共に、引き込まれるほどの流れの良さがベームのこの演奏では特筆すべきところです。1点の隙間が無いほど高度に凝縮された音楽性の高さを聴くことができるこの録音は、数あるベルリン・フィルの「英雄」の中でも上位に位置する名演でしょう。聴き手に時間感覚を麻痺させるほどの演奏です。第7番も同様の傾向で、この時期のベームの生命力の強さには圧倒されます。ちょうど同時期にはDGでフリッチャイのベートーヴェン録音も行われており(英雄は1958年10月、第7番は60年10月録音。PROC2265と2194でSA-CDハイブリッド盤がタワー企画盤で販売中)、両曲とも数年のずれがありますが、年齢的には約20歳下のフリッチャイとの響きの差にある意味驚きます。もちろん、精神的な深みの差なのではなく、両者とも最上級にある指揮者としての音楽性の違いや解釈が基になっている点がポイントです。その意味でもブラームスの第1番もまた重量級で推進力に満ちた演奏であり、壮年期のベームの特徴が良く表れている演奏と言えるでしょう。まるで一筆の楷書で書かれたかのような、芸術性の高い演奏ではないでしょうか。(1/2)
構成数 | 2枚
エディション | Remaster
<DISC1>
1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
2. 同:「コリオラン」序曲 作品62
<DISC2>
3. 同:交響曲 第7番 イ長調 作品92
4. ヨハネス・ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
【演奏】
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)
【録音】
1958年4月(3)、12月(2)
1959年10月(4)
1961年12月(1)
ベルリン、イエス・キリスト教会
【原盤】
Deutsche Grammophon
【Remaster】
DSD Remastered by Emil Berliner Studios, 3/2021
2021年に本国のオリジナル・アナログ・マスターテープよりリマスタリング
【Original Recordings】
Executive Producer: Plof. Elsa Schiller
Recording Producers: Wolfgang Lohse、
Balance Engineers: Walter Alfred Wettler (1,4), Heinrich Keilholz (2,3)
Editors: Hans-Peter Schweigmann (1-3), Helmut Elbl (4)
【First LP Release】
138 814 (1), 138 018 (2,3), 138 1163 (4)
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
ベームファン歴かれこれ54年になるものです。ベームの演奏について色々と書きたいことは山ほどありが、先日購入したこのSA-CDを中心に書いてみます。まず英雄です。これはすでに1969年だっかLPで購入しました。また約20年ぐらい前に、ドイツグラムフォンより発売されたオリジナルスシリーズにより発売されたオリジナルスも購入しております。まず私は1969年頃 ベーム ベルリンフィルとのモーツアルトそしてシューベルトにすっかりはまっておりまして聞きまくったことを思い出します。この英雄のLP盤を購入し聞きまして、まずなにか違うという印象を持ちました。演奏に感動しないのか録音がいまひとつなのパットした印象をまったくもてませんでした。ベームはモーッアルトとシューベルトはこれだけいいのにベートーヴェンは今一つなのかと感想を持ちました。今回のSA-CD 購入前に再度 ドイツグラムフォンのオリジナルズシリーズで再度聞き直してみました。やはり感想は同じで音にもやもやした感じが強くまた演奏も今一つと感じました。今回購入しましたSA-CD版についてです。かなりの驚きです。LPそしてオリジナルズと音の生なましさが2段階ぐらい違う感じがします。別の演奏ではないかと思えるぐらい違います。当時のベーム ベルリンフィルはこのようなド迫力演奏だったということが再確認できました。少し不思議なのが、第一楽章の初めの方は、オリジナルズと同様なもやもや感は確かにありますが、曲が進むにつれて音が鮮明になってゆくように聞こえます。特に4楽章は白眉と感じました。次にブラームスの交響曲1番です。この演奏はオールドファンだと知らない人はいない昔よりの名盤中と名盤といわれております。私はこの名盤は当時お金がなかったのでLP盤としてはもっておりません。CD盤としてもっておりますが必ずしも音質が良好ではありませんでした。今回のSA-CD版で聞きまして最初の音からして違いますね。当時のベーム ベルリンフィル やはりド迫力です。最期に解説をされている方とベームについて違う見解を私はもっております。1970年以前の「重箱の隅をつつく」と「ジキル博士とハイド氏」と言われるおかっない独裁的な親父。厳格な音作り、しかし豊かな音楽を作った巨匠中の巨匠と
ベームを評価します。
1950年代、60年代のベームは、スタジオ録音でもきびきびとして切れ味も鋭く素晴らしいね。当時のベームの指揮とベルリンフィルの素晴らしい音色が、過去に発売されてたCDでは聴けない情報量が、このSACDを通しては十二分に味わえる。お見事の一言だ!