フォーマット |
UHQCD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年07月07日 |
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規格品番 |
UCCG-45008 |
レーベル |
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SKU |
4988031435793 |
当日行われた武満自身の講演の模様も収録した、全て世界初商品化音源による歴史的ドキュメンタリー。
武満徹と札幌交響楽団(以降札響)の蜜月関係の始まりは、1970年代後半の岩城宏之とのコンサートまで遡ります。オール武満プログラムで大きな話題を呼んだその公演以降、武満・岩城・札響というコンビネーションは多くの歴史的な録音やコンサートを生み出し、武満自身も「札響は私の音楽と最も調和しているオーケストラだ」と語るほどでした。その中で最も著名な功績のひとつとして、黒澤明監督による映画『乱』のサウンドトラックが挙げられるでしょう。当初黒澤がロンドン交響楽団でのレコーディングを希望したところ、武満は札響での録音を主張。そしてレコーディング・セッション時の札響の音色の美しさに黒澤自身も感銘を受け、オーケストラのメンバーに感謝を述べたというエピソードは有名です。そしてその録音は武満と札響の名を改めて世界へ知らしめることになりました。
2021年の武満没後25年を記念し企画された今回の作品『1982 武満徹世界初演曲集』は、そのような素晴らしいコンビネーションを築き上げていた武満・岩城・札響により、1982年6月27日に札幌市民会館で行われたコンサートの録音をパッケージ化したものです。演奏を手掛けるのが札響ということもあり、武満自身の希望で曲目の全てが世界初演となったこのコンサートは「武満徹世界初演曲 札響特別演奏会」と題され、「ア・ウェイ・ア・ローンII (弦楽オーケストラのための)」、「海へII (アルト・フルート、ハープ、弦楽オーケストラのための)」、「夢の時 (オーケストラのための)」という3曲が披露されました。さらに当日は武満自身が自身の音楽や演奏曲について解説する講演も実施。当時FM北海道により録音されたこの音源は、1982年と2017年に1度ずつラジオで一部のみオンエアされただけという極めて貴重なもので、武満の後年のキャリアを振り返るうえで極めて希少な記録ということから、今回はドイツ・グラモフォンからのリリースが実現。札響のドイツ・グラモフォンからのリリースは史上初となります。
世界初商品化/UHQCD/通常盤/グリーン・カラー・レーベルコート
ユニバーサル・ミュージック
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 01:34:07
武満徹:
[CD1]
1. ア・ウェイ・ア・ローンII (弦楽オーケストラのための)
海へII (アルト・フルート、ハープ、弦楽オーケストラのための)
2. I. 夜
3. II. 白鯨
4. III. 鱈岬
5. 夢の時 (オーケストラのための)
[CD2]
武満徹講演
【演奏】
小泉浩 (アルト・フルート)(2-4)
篠﨑史子 (ハープ)(2-4)
札幌交響楽団/指揮:岩城宏之(CD1)
【録音】
1982年6月27日
札幌市民会館ホール(ライヴ)
このときの放送は覚えがあります。世界初演といいつつ「なんだ、弦楽合奏アレンジじゃないか」と思いました。3曲とものちの岩城さんの指揮した演奏の方がいいので、ここでは正確さをめざした緊張感の高い演奏が初演時の貴重な記録となっています。武満さんの講演はややまとまりに欠ける感じで一度聴けば充分ですが、当日の曲目にかかわる「水」や「夢」といったテーマへの本人の思いが伝わってきます。聴衆からの最後の乱暴な質問には鮮やかに斬りかえした返答が笑えます。願わくばエフエム東京TDKオリジナルコンサートの「カトレーン」初演を商品化してください。番組プロデューサー東条碩夫氏も「理想的な形が実現されていた。この時の録音がエフエム東京の放送以降全く世に出ていないのは、私にとって本当に残念なことである。」と書いています。
発売前ですが、企画に☆5つ。長らく廃盤の乱と東京裁判のサントラも復活させて下さい。
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