フォーマット |
LPレコード |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年09月17日 |
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規格品番 |
9029673107 |
レーベル |
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SKU |
190296731075 |
2021年新リマスター音源による先行アナログLP盤発売!
ワーグナーとブルックナーの解釈者として名を馳せたにもかかわらず、フルトヴェングラーは一貫してベートーヴェンの音楽を愛していました。フルトヴェングラーは何度も何度もベートーヴェンの交響曲を演奏し、最後の数年間でコンサートプログラムとしてますます支配するようになりました。フルトヴェングラーは、ドイツの伝統的な指揮者としての集大成でした。その見解では、楽譜は真実の一部しか伝えてないといいます。有名な批評家ネヴィル・カーダスによると「フルトヴェングラーは、印刷された楽譜は最終的な声明とは見なさず、想像力に富んだ概念の非常に多くのシンボルと見なし、常に変化し、常に主観的に感じられ、それを実現した」と語っています。この1954年のウィーン楽友協会でのスタジオ録音での「運命」でも、彼の柔軟でありながら有機的なテンポの扱いの素晴らしい例といえましょう。ドラマのように絶え間なく変化する脈動に応じてテンポが変化されますが、すべてが駆動され、単一の根底にある衝動によって浸透されます。同時に、バランスと明快さに対する指揮者の関心は、私たちがすべてを聞くようなものです。すべてのメロディラインが光り輝くように聞こえ、すべての鋭いアクセントが物語っています。
ここに収録された第5交響曲は、「フルトヴェングラー正規レコード用録音集大成」用として、2021年Studio Art & Sonによるオリジナル・マスターテープからの24bit/192kHzリマスター音源が採用され、LPはこの新しいリマスタリングでの先行初公開となります。これまでの一番新しいリマスター音源は2010-2011年にアビイロード・スタジオによるものでしたが、今回では最新デジタル機器とさらなる高ビットによる入念なる新しいリマスターにより、これまで以上にマスターテープに残された記録が再現されています。なおこの音源は、この180gアナログLP盤(数量限定生産盤)と、デジタル配信のみの、先行発売となります。
ワーナーミュージック・ジャパン
構成数 | 1枚
エディション | Remaster
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67
SIDE A:
I. Allegro con brio
II. Andante con moto
SIDE B:
III. Allegro
IV. Allegro - Presto
【演奏】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1954年2月28日、3月1日
ウィーン、ムジークフェラインザール
【使用音源】
2021年Studio Art & Sonによる、オリジナル・マスターテープからの24bit/192kHzリマスター音源
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1.[LPレコード]
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全音楽ファンにお勧めの世界遺産級LP! 大指揮者フルトヴェングラーの正規録音が最新リマスターによりCD55枚組に集成されたが、そのリマスター音源を使って1954年モノラル録音の「運命」がLP化された。冒頭のハ短調の運命動機が有機的な発展を見せつつ多様な人間感情を描き、遂にはハ長調の壮麗なフィナーレに至るこの楽曲は、フルトヴェングラーの音楽観、芸術観に決定的な影響を与えただけに、その表現は極めつくされたものとなっている。リマスター+LP化により解像度と重低音の迫力が共に増し、悲しみの中に喜びがあり、絶望の中から勝利が生まれる、といった作品・演奏の機微が見事に再現されている。
intoxicate (C)板倉重雄タワーレコード (vol.154(2021年10月10日発行号)掲載)
フルトヴェングラーほどベートーヴェンの楽譜に真摯に切込み、表現した演奏家は知らない。改めてライヴではないスタジオ録音を聴くと、この演奏家の多面的な姿が浮かび上がってくる。この第5番は、2021年の新しいリマスターによるアナログ盤だが、昨今の傾向を反映しているのか、派手目の音になっているものの、低音もズシリと響き、かつウィーン・フィルの美質もよく聴きとれ、重量盤で製盤に問題もなく、大変好ましいディスクだと思う。