フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 (International Version) |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2022年04月08日 |
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規格品番 |
3842871 |
レーベル |
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SKU |
602438428717 |
エンリコ・ラヴァ、ビリー・ハート・カルテット、フライ・トリオ(ジェフ・バラード、ラリー・グレナディアと)、ステファノ・ボラーニとの録音に彼のサックスの芸術性とその音楽性を持ち込み、最近ではイーサン・アイヴァーソンとのデュオ録音『Temporary Kings』で重要な存在になり、ここ十数年のECMの録音に頻繁に参加しているマーク・ターナーの2014年『Lathe of Heaven』以来となる彼のリーダー・カルテット作品。
前カルテット作品『Lathe of Heaven』でもベースを担当していたジョー・マーティン以外は新メンバーとなり、NYを拠点に活動するトランぺッター、ジェイソン・パルマー、カリフォルニアに拠点を置き、これまでウェイン・ショーターやハービー・ハンコックのツアー・バンドで参加してきた経験を持つドラマー、ジョナサン・ピンソンが参加。
この作品のタイトルは、宇宙飛行士が探索的な宇宙ミッションから帰還すると、地球上の生活が大きく変化し、適合主義でリスクを嫌う社会の価値観と自分との間にずれが生じていることに気づくという、ポーランドのSF作家、スタニフワフ・レフによる1961年の小説「星からの帰還」から取ったもの。本カルテットのためにターナーが書きおろした全8曲を収録。
メンバーにも十分なスペースが与えられた楽曲群で、ターナーとパルマーのインタープレイ、自由に動き回るリズム・セクションなど聴きどころ満載で、爽快感と思慮深い表現の弧を描いた注目作品。
【パーソネル】Mark Turner(ts) Jason Palmer(tp) Joe Martin(double-b) Jonathan Pinson(ds)
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:04:44
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1.[CD]
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1.Return From the Stars
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2.Terminus
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3.Bridgetown
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4.It's Not Alright With Me
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5.Nigeria II
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6.Waste Land
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7.Unacceptable
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8.Lincoln Heights
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カルテット第一作『 Lathe of Heaven』から8年。今作ではベース以外のメンバーが代わった。楽曲の意匠に変化があったとは感じない。三つの楽器の旋律が交差するスリー・パートハーモニーが織りなすシンプルな音楽は変わらない。そしてオーネット・コールマン・カルテットのような熱はこの音楽からは聴こえてこない。解放のエネルギーが憑依したフリージャズはない。一音の逸脱が何かを乱してしまうそんな緊張感がこの音楽を満たす。禁則をそれぞれが理解した上で獲得され生成される自律的な音楽。バーラインは必要ないとストラヴィンスキーは語った。水平方向の自由を妨げる垂直指向をジャズから消去すること。それが彼の願い?
intoxicate (C)高見一樹タワーレコード (vol.156(2022年2月20日発行号)掲載)
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