| フォーマット | LPレコード |
| 発売日 | 2022年08月06日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | PANAM |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 180g重量盤 |
| 規格品番 | CRJP-12 |
| SKU | 4988007300612 |

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楽曲のタイトルを見ても、”Sea Breeze”の爽やかなイメージは微塵もない「海風」や、言葉遊びのように当て字を使った「冬京」、”美しい”という言葉こそないが”純和風”な「歴史と季節の国」など、”国産”に拘っているような姿勢が覗える。もしかしたら、”西海岸サウンドを手にした”のは伊勢正三ではなく、相棒の大久保一久の方だったのかもしれない。軽快なギターがリードする「おそかれはやかれ」はスマートでファッショナブルだし、アコースティックにダンスする「トパーズ色の街」の甘酸っぱくも爽やかな夏の名残りの空気感が心地よい。
本作には、「海風」や「防波堤」といったストレートに”海をテーマにした歌”だけでなく、”海をイメージさせる歌”もあったりする。「デッキに佇む女(ひと)」もそんな”海歌”の一つだ。冬の海を航くフェリーでの一コマが歌われている。独りの女性に目を奪われてからの一時の妄想も、直ぐに現実に引き戻される、といった俳句的な描写もいい。”侘び寂び”の世界観がここにはある。シンプルで、余計な音は足されていない。とても控え目なアレンジなのに、演奏は一級品だ。この辺りが、”フュージョン/クロスオーバーといった当時の最先端を吸収した…”と言える所以なのかもしれない。