フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2022年09月29日 |
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規格品番 |
900205 |
レーベル |
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SKU |
4589538783303 |
バイエルン放送響とのハイティンク追悼コンサート、その圧倒的なライヴ録音
2021年11月26日、バイエルン放送交響楽団は、61年にも及ぶ共演歴を持ち、そのひと月あまり前に逝去したベルナルト・ハイティンク追悼の特別コンサートを行いました(翌日にも公演)。曲目はハイティンクの指揮で演奏したことのあるマーラー交響曲第9番。指揮は2023/24シーズンから首席指揮者に就任するサイモン・ラトル。クーベリック、マゼール、ヤンソンスといった歴代首席指揮者が培ってきたマーラー演奏の伝統と、世界最高峰と評価される演奏能力を持つオーケストラが、現代屈指のマーラー指揮者の下で繰り広げた演奏は圧倒的な出来栄えとなりました。ウィーン・フィル及びベルリン・フィルと同曲のCDを出しているラトルも、このコンサートの出来に感激してCD化を強く要望。ここにCDリリースとなりました。
ナクソス・ジャパン
構成数 | 1枚
グルタフ・マーラー(1860-1911):
1. 第1楽章 Andante comodo
2. 第2楽章 Im Tempo eines gemachlichen Landlers. Etwas tappisch und sehr derb
3. 第3楽章 Rondo-Burleske. Allegro assai - Sehr trotzig
4. 第4楽章 Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend
【演奏】
バイエルン放送交響楽団
サイモン・ラトル(指揮)
【録音】
2021年11月24-27日
イザールフィルハーモニー・イン・ガスタイクHP8
(ライヴ)
演奏時間
バイエルン放送響(2021年)27:13+15:26+12:17+23:59/total 79:58
ベルリン・フィル(2007年)28:44+15:51+12:32+25:51/total 82:58
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1.[CD]
第一楽章冒頭は普通諦観や虚無感が感じられるのだが、ラトルの演奏からは何故か艶っぽさが感じられ異質な感じがしたが、淡々と演奏が進んでいくとあたかも天上からの音楽の様に聞こえる。
あらゆる細やかな音も明瞭に聞こえるのは流石ラトル、「青い空に白い雲が吸い込まれていく」様な演奏とはこの事なのかなと思いました。
わたしにとってグスタフ・マーラーは最愛の作曲家である。個人的には交響曲第9番は交響曲の最高傑作だと思っている。だが正直に言うとわたしには交響曲第9番は難しかった。何回聞いてもさっぱりわからなかった。聞き方がわかり始めたのは柴田南夫の「グスタフ・マーラー」を読んでからである。いくつもの旋律を単にBGMとして聞き流すかそれとも音の強弱はあっても多彩な旋律として聞くのとではまるで意味が違うことを教えられてからである。聞き始めてまず思ったのは「あ、マーラーの響きだ」。そのあと聞き進んでいくにつれこれほど「生きた音として」有機体として響いたのは衝撃だった。わたしは史上最高のマーラー指揮者はヤクブ・フルシャだと考えている。先年東京都交響楽団の演奏会で聞いた交響曲第1番は驚異的な演奏だった。とにかく情報量が全然違う。バイエルン放送交響楽団からこの音をこの演奏を引き出したサイモン・ラトル。やはり現在では超一流の指揮者なのであろう。この演奏を超えるとしたら将来録音されるであろうヤクブ・フルシャとチェコフィルあるいは若杉弘がミュンヘンフィルと奏でた演奏か。ともあれこれは大変優れた演奏である。この演奏の前では「傷がどうか」など単なる言葉遊びに過ぎない。
ラトルは好きな指揮者ではありませんがこれは大変素晴らしい! 何よりもバイエルン放送交響楽団の響きがとても良いです。切れがよくそれでいて9番の悟りきったような諦観をたっぷりと聴かせてくれます。ラトルも歳を重ねて味が出てきたのかも知れません。
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