R&B~クラブ・ミュージックの境界線を自由に艶やかに行き来する傑作
涼しげで甘美なヴォーカルとオルタナティブなサウンドでアプローチが各方面から賞賛を得た前作「Take Me Apart」から約6年振り待望のニューアルバム。ハウス、UKガラージ、ダブ、ジャングルなどダンス・ミュージックとの境界線を越え、前作にも増して自由でオルタナティブなR&B作品となっている。作品に込められたメッセージ性が彼女の表現により美しく、しなやかな強度で放たれる傑作。 (C)福岡パルコ店:寺本 将巳
タワーレコード(2023/02/17)
ゴリラズ、ビョーク、ソランジュらも絶賛!!世界を魅了する新世代R&Bシンガーケレラによる5年ぶりの最新アルバム!
R&Bとダンスミュージックを横断する新世代R&Bシンガーのケレラが、賞賛を集めたデビュー・アルバム『Take MeApart』以来、実に約5年ぶりとなる最新アルバム『RAVEN』を〈Warp〉よりリリース。
本作はケレラと、LAのプロデューサーのアスマラ(Asmara)が共同エグゼクティブ・プロデューサーを務め、全曲でケレラが作曲とアレンジを担当している。その他、アンビエント・ユニット、OCAとしても活躍するヨー・ヴァン・レンズ (Yo van Lenz)とフロリアン・T・M・ザイジグ (FlorianT M Zeisig) の二人、そしてLSDXOXOがアルバム全体のプロデューサーとして参加し、カナダのバンビー (Bambii)もアディショナル・プロダクションで参加している。新章を迎えたケレラが完成させた『RAVEN』は、極めて美しく、艶やかな音楽体験を提供する。すでに賞賛を得ている先行曲「WashedAway」「Happy Ending」を含め、本作に収録された15曲を通して、ケレラは自律性、帰属性、自己再生を探求する。エレガンスとフューチャリズム、神々しさ、官能性を巧みに融合させたケレラ待望の最新作の国内盤CDには歌詞対訳・解説が封入される。
発売・販売元 提供資料(2022/11/17)
ベース・ミュージックやハウス目線でダンス・トラックを聴かせてきたケレラも、いまや〈新世代〉と呼ぶのも失礼なぐらいのキャリアを重ねてきた。その間のコラボ経験や社会の変化には疲弊した部分も多いだろうが、そのことが却って表現者としての芯を硬く鍛えたのは間違いないだろう。賞賛を集めた初作『Take MeApart』以来となる5年ぶりのオリジナル作は引き続きワープからのリリース。制作の布陣はガラッと変わり、LAのアスマラが共同エグゼクティヴ・プロデューサーを担当。主にOCA組とLSDXOXOが楽曲ごとの制作を分け合い、プリミティヴな意匠の深みはジャケのインパクトを裏切らない。エレガントで麗しい歌声がフューチャリスティックなビートと音世界を構築する心地良さといったら!
bounce (C)大原かおり
タワーレコード(vol.471(2023年2月25日発行号)掲載)