フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年05月24日 |
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規格品番 |
TWSA1149 |
レーベル |
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SKU |
4549767178509 |
※文化庁芸術祭優秀賞受賞
※世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※日本コロムビア所有のオリジナル・マスターテープより2023 年にORTマスタリングを行いSACD化
※マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※オリジナル・ジャケット・デザイン採用
※スリムケース仕様。盤印刷面:緑色仕様
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。
※解説:平林直哉氏(新規序文解説と2003年時の既存曲目解説を掲載)、解説書合計10ページ
デジタル録音初期に録音され今日に至るまで聴き継がれてきた、知る人ぞ知る名指揮者スメターチェクの代表的な演奏。レコード芸術特選、朝日視聴室推薦、そして芸術祭優秀賞受賞に輝く名盤です。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化を行い初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しました。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。
ヴァーツラフ・スメターチェク(1906-86)は日本にも2度来日し、「新世界」等の名演で聴衆に大きな感銘を与えた、日本でも人気の高い指揮者でした。また、宇野功芳氏がスメターチェクを絶賛したことでも知られており、録音自体はそれほど多くないにも関わらず、最近でもライヴ音源含め残された録音には関心が多く集まっています。それらのなかでも別格なのがこのチェコ・フィルとの「わが祖国」でしょう。
日本コロムビアは1972年からデジタル録音をスタートさせており、スプラフォンとは'70年代終わりまでにチェコ・フィルとの録音もスタートしていました。それまで日本コロムビアのスタッフと機材を使用してデジタル録音が行われてきましたが、スプラフォンも自社でデジタル録音機材を揃え、レーベル単独として初めて録音したのが、この音源です。しかし編集作業のノウハウがなく、実際に編集は日本コロムビアが行ったようです。いずれにせよスプラフォン・レーベル初のデジタル録音となったこの記念すべき演奏は、芸術祭優秀賞受賞など日本でも高く評価されました。
チェコ・フィルとの「わが祖国」には多くの指揮者との名盤があるなか、このスメターチェクの演奏はそのどの演奏とも異なります。一聴して淡々と進んでいるかのようで感情が抑えられた表現に見受けられますが、強い想い入れが内包された意志の強い演奏です。また、細部にわたる丁寧なコントロールは感動もので、全体の音楽性含めチェコ・フィルのメンバーからの信頼も厚いことがわかります。ここまで内容が豊かな「わが祖国」は稀であり、どのような経緯でこの録音が実現したかは不明ながらも、スプラフォンの確かな見識の元、特別な曲に歴史的な1枚が加わったことは確かでしょう。尚、スメターチェクは後のビロード革命を見ることなく、79歳で亡くなりました。1990年のクーベリックの帰国ライヴを聴いていたら、どのように感じたでしょうか。
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<ORTマスタリングとは>
CDスペックにて録音されたDENONレーベルの数々の名盤、そのデジタル変換時に失われてしまった楽音の高域成分を、低域部分の倍音を利用して予測、 再構築する技術「Overtone Reconstruction Technology(ORT)」を開発しました。この倍音再構築技術と、従来から導入されている“Master Sonic 64bit Processing"による高品質なマスタリング技術が組み合わさったものが、“ORT Mastering"です。ORTによって得られた広い周波数帯域とダイナミックレンジを最大限に活かし、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届けします。
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構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:14:06
エディション | Remaster
1. ベドルジハ・スメタナ:連作交響詩「わが祖国」全曲
【演奏】
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)
【録音】
1980年9月8-12日 プラハ、芸術家の家(ルドルフィヌム)
【Original Recordings】
制作担当:Jaroslav Krcek, Milan Slavicky (1)
録音担当:Stanislav Sykora
【原盤】
SUPRAPHON
確かに、非常に「端正な」演奏だと思う。清潔でありのままの、「正しい」フォルムの演奏。しかし一見冷静に演奏しているように見えながら感興に不足することもない、確かにスメターチェクを代表する演奏だろう。スメターチェクには「チェコのカラヤン」という非常に浅薄な呼び名があるようだが、わたしには大変興味深く聴く事ができた。これまた実力のある指揮者の登場である。世界は広く、音楽とはなんと美しいのだろうか。わたしは音楽を聴けて幸せである。チェコフィルの弦が美しい。
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