夭折した伝説の名指揮者が遺した偉大な記録を集大成。CD86枚組+ボーナスDVDボックス・セット
ハンガリー出身の名指揮者フェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)がドイツ・グラモフォンに行ったすべての録音がまとめて発売されます。2014年と2015年にそれぞれ発売された管弦楽曲と声楽曲の2つのボックス・セットと、2018年に発売された「Deutschlandfunk Kurtur(ドイツの文化中心のラジオ放送)」の保管庫で発見された録音を新たにリマスタリングした『モーツァルト・ラジオ放送』のセットをまとめたものです。CD86枚組+ボーナスDVDボックス・セット。限定盤。DVDはデュカスの交響詩『魔法使いの弟子』と コダーイの『ハーリ・ヤーノシュ』組曲をフリッチャイが指揮したリハーサルと本番の演奏が収められた珍しい映像です。
フェレンツ・フリッチャイは48歳という若さで亡くなったため、録音を行ったのは12年間(1949~1961年)と短かったものの、いかなることも巧みにこなす知識豊富な指揮の達人という、伝説のアーティストとして知られています。厳格な音楽精神と人間的な温かさを兼ね備えた指揮者でもありました。そして遺された録音は戦後のクラシック演奏史における偉大な記録となっています。
決定盤とされているバルトークとコダーイの演奏、ベートーヴェンの交響曲(第1・3・5・7-9番)と歌劇『フィデリオ』、有名なフリッチャイのモーツァルトの交響曲(第29・35・39-41番)(第29番と第41番は2回録音)、クララ・ハスキルとの伝説の協奏曲、モーツァルトのオペラ(『後宮からの誘拐』『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『イドメネオ』『フィガロの結婚』)と『レクイエム』、チャイコフスキーの交響曲(第4-6番)、モノラル録音とステレオ録音のシュトラウスのワルツ集、ヴェルディの『レクイエム』(1953&1960)、ハイドンの『四季』(1952&1961)、ワーグナーの『さまよえるオランダ人』などが収録されています。フリッチャイが自身について語るインタビューが収められたCDも含まれます(ドイツ語/ブックレットに英語の要約文を掲載)。
212ページのブックレットにはフリッチャイのファンであるタリー・ポッター氏、ゴットフリート・クラウス氏による新規のテキストの他、フリッチャイの娘、エルザ・シラー氏、当時のドイツ・グラモフォンの社長、伝説の共演者ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとユーディ・メニューインによる文章、そして珍しい写真も多数も掲載されています。
ユニバーサル・ミュージック/IMS
発売・販売元 提供資料(2023/05/19)