tail windの2ndアルバム「KUON」。
tail windは、鈴木禎久(g)が三木俊雄(ts)、岡田治郎(b)、加納樹麻(d)とともに、2016年に結成したコンテンポラリージャズバンド。
1stアルバムからちょうど4年後となる2023年9月30日にこの2ndアルバム「KUON」をリリース。
1stがスタジオ1発録りでライブ感あふれる仕上がりであったのに対し、KUONはこだわり抜いて創られたサウンドとなっている。
全曲がメンバーによるオリジナル作品であり、オーケストレーションからバンドサウンドまで多彩な作品を展開。
日本屈指のゲストミュージシャンらの参加によって、tail windのさらなる魅力を引き出した究極の1枚。
今は亡き愛犬のために作った鈴木の組曲「I'll Find You Again」のオーケストレーション。個性的でトリッキーな変拍子の岡田の「遮光器土偶」。ライル・メイズに捧げた三木の「Remembrance」。加納が作曲し、三木がアレンジした「Not Yet」。中路英明によるホーンアレンジでジョン万次郎をイメージした「In Transition」など、聴きどころ満載。
ライナーノーツ付き
発売・販売元 提供資料(2023/09/26)
ジャズ/フュージョンギタリストで作編曲家/キーボーディストとしても活躍する鈴木禎久が、三木俊雄(ts)、岡田治郎(b)、加納樹麻(ds)というシーン屈指の実力派アーティストたちと2016年に結成したコンテンポラリージャズバンド、tail windによる4年ぶりの新作アルバム。1st『IN PRAISE OF SHADOWS』(2019年)はスタジオ1発録りのライヴ感が魅力だったが、今作は全曲メンバーのオリジナル曲で構成されている点は同じだが、オーケストレーションからバンドサウンドまで、多彩な編成でこだわり抜いたサウンドが一番の聴きどころ。前作同様に静謐な音楽美に貫かれた、深い余韻溢れるコンテンポラリージャズの必聴盤。
intoxicate (C)千葉広克
タワーレコード(vol.166(2023年10月10日発行号)掲載)