2023年シーズン、"NOTTISSIMO"と名付け迎えた音楽監督ジョナサン・ノットと東京交響楽団による音楽の旅路、じっくりと深化し数々の名演を聴かせてきました。そんな名コンビが今夏≪フェスタサマーミューザKAWASAKI≫で果敢に挑んだチャイコフスキー。鮮烈な記憶と熱狂を呼んだ新章の幕開けがついにCD化!チャイコフスキーが遺した「ピアノ協奏曲第1番」「白鳥の湖」と同時期に書かれ、「ポーランド」の愛称で親しまれる交響曲第3番。この作曲家のロマンティシズムが満ち溢れた名曲を、圧倒的な音楽と綿密にコントロールされた鮮烈なオーケストラサウンドとライヴならではの熱気と気迫をもって迎える感動的なフィナーレ、意欲満点で双方初めて挑んだ最高峰の名演奏をどうぞお聴き逃しなく! (C)RS
JMD(2023/12/28)
満を持して挑んだチャイコフスキー
2023年シーズン、"NOTTISSIMO"と名付け迎えた音楽監督ジョナサン・ノットと東京交響楽団による音楽の旅路、じっくりと深化し数々の名演を聴かせてきました。そんな名コンビが今夏《フェスタサマーミューザ KAWASAKI》で果敢に挑んだチャイコフスキー。鮮烈な記憶と熱狂を呼んだ新章の幕開けがついにCD化!
チャイコフスキーが遺した「ピアノ協奏曲第 1番」「白鳥の湖」と同時期に書かれ、「ポーランド」の愛称で親しまれる交響曲第3番。この作曲家のロマンティシズムが満ち溢れた名曲を、圧倒的な音楽と綿密にコントロールされた鮮烈なオーケストラサウンドとライヴならではの熱気と気迫をもって迎える感動的なフィナーレ、意欲満点で双方初めて挑んだ最高峰の名演奏をどうぞお聴き逃しなく!
オクタヴィア・レコード
発売・販売元 提供資料(2023/12/22)
2023年夏の川崎での演奏会は話題になった。オーケストラのレベルの高いアンサンブルは好評だったが、ノットの解釈には賛否両論あった。私は現地では聴くことができなかったので、この録音で初めて耳にしたがとても素晴らしいと感じた。第1楽章は特徴的で全編レガートで貫かれ、しなやかで絹のような肌触り。色彩の豊かさが新鮮だった。第5楽章は全体のテンポとリズムを支える低弦のピチカートがとても気持ち良く奏でられている。『ポーランド』は『白鳥の湖』の亜流である、といったイメージは拭われている。ロシア指揮者の名演はフィナーレで加速して興奮に導くが、ノットは熱くなるもテンポを保っているのが良い。
intoxicate (C)雨海秀和
タワーレコード(vol.168(2024年2月20日発行号)掲載)