Slayer のギタリスト、Kerry King が自身の名を冠したバンドのデビュー・アルバムをリリース!ポール・ボスタフ、フィル・デンメル、マーク・オセグエダらUSスラッシュ界の重鎮たちが集結し、世界中のファンが待ち望んでいたSlayer 直系のサウンドを炸裂させる! (C)RS
JMD(2024/04/10)
Slayerのギタリスト、Kerry Kingが自身の名を冠したバンドのデビュー・アルバムをリリース!ポール・ボスタフ、フィル・デンメル、マーク・オセグエダらUSスラッシュ界の重鎮たちが集結し、世界中のファンが待ち望んでいたSlayer直系のサウンドを炸裂させる!
【日本語解説書封入/歌詞対訳付き】
Slayerのギタリストとして、40年間スラッシュ・メタル・シーン、いやヘヴィメタル・シーンを牽引してきたKerry King。そんな彼が、自らの名を冠したバンドを結成し、デビュー・アルバムをリリースするというのだから、これが事件でなくて何であろう!しかも集結したメンバーが凄すぎる。ドラマーはSlayer時代からの盟友、ポール・ボスタフ。ベーシストはHellyeahのカイル・サンダース。リード・ギタリストはMachine Head、Vio lenceのフィル・デンメル。そしてヴォーカリストはDeath Angelのマーク・オセグエダ。まさにUSスラッシュ界の重鎮ばかりである!
肝心のアルバムの中身であるが、これぞKerry Kingとしか言いようがない痛快な仕上がり。疾走感たっぷり、そしてラウド・アンド・ヘヴィ。もっと言えば、明らかにみんなが大好きなSlayer直系のスラッシュ・サウンドだ。何よりも、マークの歌い方が露骨にトム・アラヤに寄せているのが嬉しい驚きである。 先日、突如Slayer再結成のニュースがメタル・シーンを震撼させたが、これはあくまでライブ活動を復活するという話。現在のところ、新譜の制作は視野に入っていない。つまりKerry Kingによる新作は、ソロ名義でしか聴けないということ。メタル・ファンなら避けては通れない、24年最高の話題作の登場だ!
【メンバー】
ケリー・キング (ギター)
マーク・オセグエダ (ヴォーカル)
フィル・デンメル (ギター)
カイル・サンダース (ベース)
ポール・ボスタフ (ドラムス)
発売・販売元 提供資料(2024/04/08)
今年再結成したスレイヤーのギタリストによる初のソロ作は、期待を裏切らぬ貫禄の出来映えだ。デス・エンジェルのマーク・オセグエダ(ヴォーカル)やスレイヤーのポール・ボスタフ(ドラムス)らが集まり、鉄壁の布陣で楽曲を強力援護。ケリーらしいザクザクしたリフを刻み付けるインスト曲"Diablo"で幕を開け、それ以降はスラッシーな勢いとミドルの重厚感を棲み分け、緩急に富んだスリリングな音色で襲いかかる。イーヴルな演奏はもちろん、マークはトム・アラヤが憑依したような荒々しい歌声を突きつけ、本家に迫るテンションの高さをアピール。燃え盛るメタル魂に背筋を正される一枚だ。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.487(2024年6月25日発行号)掲載)