the COMPLETE BEATLES #5

・ザ・ビートルズの全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー第5集!
・未発表曲や別バージョンも網羅した真の全作品集!
・1965年、アルバム『ヘルプ!』のレコーデイングを録音日順に収録

ザ・ビートルズのレコーディング全音源収録という壮大なプロジェクトの第5弾。
1964年の主演映画『ハード・デイズ・ナイト』の大ヒットで世界的アイドルとなったビートルズが、キーボードや弦楽奏も取り入れ音楽的な飛躍を果たした1965年の音楽制作を日ごとに追う内容。2本目の主演映画の同名アルバム『ヘルプ!』のレコーディング・セッションを1965年2月15日から6月17日まで、時系列で収録したものだ。
映画撮影と同時進行で制作されたアルバムは、まず2月のクランクイン直前に「涙の乗車券」、「イエス・イット・イズ」、「恋のアドバイス」などを録音。強烈なドラムパターンにエレキ12弦のアルペジオ・リフ。コードAのみで進行する不思議なドローン効果に乗ってジョンとポールが歌う「涙の乗車券」は先行シングルになる。
ジョージは自作曲の「アイ・ニード・ユー」と「ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ」の2曲を持ち込み驚かせる。ホットな恋は創作の源。パティへの想いにあふれた2曲だ。このアルバムの特徴といえる鍵盤導入はポール作の「ナイト・ビフォア」で早くも顕著となる。こうして、リンゴの歌うR&R「イフ・ユーヴ・ガット・トラブル」だけ没となるも9曲の録音を終えて映画撮影に臨む。
常夏のバハマ、雪のオーストリアからロンドンへと続く撮影の合間の4月13日にタイトル曲「ヘルプ!」を録音。こちらはステレオミックスのマスターとなったが、5月24日にボーカルとコーラスを録り直してモノ・バージョンを完成させる。
5月10日の録音では「バッドボーイ」、「ディジー・ミス・リジー」の2曲でジョンが強烈なボーカルを聴かせ、6月14日はロック史に刻まれる「ポールの日」となる。火の出るようなシャウトの「アイム・ダウン」の後に、静かな名曲「イエスタディ」を弾き語りで録音(後日ストリングスをダビング)。さらにはフォーク&カントリーな「夢の人」も完成させるのだ。
翌15日はジョンらしいメロディを持つ「イッツ・オンリー・ラヴ」。ジョン自身、自ら書いた「韻を踏む歌詞」に納得できないのか「捨て曲だ」との発言もあるが、この曲のファンは多いはず。最終日にリンゴが「♪僕を映画に出してくれるらしい。その映画は悲しい男の話。それならぴったりだね。演技もいらない、そのまま地でいけるんだから」と歌う映画『ヘルプ!』にぴったりな「アクト・ナチュラリー」を歌い、アルバム『ヘルプ!』は完成する。
ボーナスにG・マーティンが制作しポールがタンバリンで参加した女性シンガーのアルマ・コーガン(ジョンの愛人だった!)のシングル2曲など、追加収録。

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ザ・ビートルズの全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー第5集!未発表曲や別バージョンも網羅した真の全作品集!1965年、アルバム『ヘルプ!』を完成させると『ラバーソウル』の制作に突入する。 (C)RS