時代とともに叙情性や劇場性、プログレッシヴ性やポップス性を打ち出し、その稀有な個性的スタイルで音楽シーンの頂点に昇り詰める五大プログレッシヴ・ロック・バンドの一角、ジェネシス。彼らが1974年に発表した壮大なるコンセプト・アルバムとして非常に高い評価を集める傑作『THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY(邦題: 眩惑のブロードウェイ)』が、発売50周年を記念したスーパー・デラックス・エディションとなって登場! こちらはオリジナル・アルバムの最新リマスター音源に加え1975年1月のライヴ音源などを収録した5枚組アナログ盤と、ピーター・ガブリエルとトニー・バンクス監修によってミックスが施されたアルバムのDolby ATMOS音源を収録したBlu-ray Audioとをコンパイルした、50周年記念スーパー・デラックス・エディション!
1967年に英国で産声を上げ、70年代には叙情的でありながらシアトリカルなプログレッシヴ・ロック・バンドとして非常に高い人気を誇り、その後80年代にはポップスの要素を大きく打ち出しながら世界的な人気を誇るバンドとして音楽シーンの頂点へと昇り詰めていった、英国ロック・バンドの代表格であり、五大プログレッシヴ・ロック・バンドの一つとしても賞賛を受ける存在、それがこのジェネシスだ。
彼らが1974年11月22日に発表した『THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY(邦題:眩惑のブロードウェイ)』は、数々のジェネシスによる素晴らしい作品群の中でも、非常に画期的な作品だと言えるだろう。ピーター・ガブリエル期でもあるバンド初期の段階で既に非常に高い評価を受けていた彼らがまさにその成功の頂点にいるときに発表した作品であり、ジェネシスというバンドの歴史において極めて重要な位置を占める作品だ。ジェネシスというバンドの歴史だけではなく、この時代にリリースされた様々な作品の中でも最も偉大なるアルバムの一つであり、史上最も影響力を持つプログレッシヴ・ロック・アルバムの一つとしても高い評価を受ける作品なのだ。
今回、この歴史的名作が、発売50周年を記念したスーパー・デラックス・エディションとなって現代に生まれ変わることとなった。トニー・バンクス、フィル・コリンズ、ピーター・ガブリエル、スティーヴ・ハケット、そしてマイク・ラザフォードという、この作品に関わるメンバー全員がこのプロジェクトに参加し、歴史的傑作のアルバム制作、そしてそれに続くツアーという当時のバンドの姿を多面的にまとめ上げたこのスーパー・デラックス・エディションは、まさに決定版ともいうべきプロダクトに仕上がっている。4枚組CD+Blu-ray Audioと5枚組アナログ盤+Blu-ray Audioという2形態でのリリースとなるこの作品は、アルバムにまつわるすべてを、サウンドとヴィジュアルで深く掘り下げていく作品となるのだ。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2024/11/22)
このスーパー・デラックス・エディションには、下記の内容が収録/同梱されている:
─ 1974年のオリジナル・アナログ・テープをベースに、マイク・ショウウェルの手によってアビイ・ロード・スタジオでリマスターが施された、オリジナル・アルバム・ミックスの最新リマスター音源
─ 1975年1月24日、ロサンゼルスにあるThe Shrine Auditoriumで行われたコンサートの模様を収録したライヴ音源。こちらのライヴ音源にも最新リマスターが施されており、「Watcher of the Skies」と「The Musical Box」という2曲のアンコール曲も収録されている。なお、アンコール曲を含むライヴの全貌が公開されるのは、今回が初となる。
─ Blu-ray Audioディスクには、ピーター・ガブリエルとトニー・バンクス監修のもと、Real World Studiosにてボブ・マッケンジーによってDolby ATMOS化されたアルバム音源に加え、最新リマスター音源の96kHz/24bitハイレゾ音源が収録されている。
─ 5人のメンバーとのインタビューを通して、アルバムのソングライティング・セッションからライヴ・パフォーマンスに至るまで、『THE LAMB LIES DOWN THE BROADWAY』にまつわる物語を紐解いていく、アレクシス・ペトリディスによるライナーノーツや、アルマンド・ガロやリチャード・ヘインズを始め数々の著名な写真家たちによる貴重な写真を多数掲載した全60ページからなるコーヒーテーブル・スタイル・ブックを同梱。
─ 1975年のツアー・プログラムのレプリカの他、ポスターやチケットのレプリカなども封入。
★★★『THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY(邦題:眩惑のブロードウェイ)』(1974年作品)★★★
前作で高度なプログレッシヴ・サウンドを構築した彼らが、その世界観をより掘り下げながら創り上げた壮大なロック・オペラ作品にして、見事な最高級プログレッシヴ・ロック・アルバムが、1974年発表の通算6作目となるこの2枚組アルバム『THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY』だ。ラエルという名の少年が経験する不思議な物語をテーマとする壮大なロック・オペラとなった今作は、各楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、全体的にも非常にダイナミックで圧倒的な構成力を誇る、圧巻の作品だ。ジェネシスの最高傑作としてだけではなく、プログレッシヴ・ロックの頂点を極めた傑作として語られることの多いこの作品だが、今作を最後にピーター・ガブリエルがバンドを脱退、初期黄金期のラインナップとしては最後の作品となった。前作同様ジョン・バーンズとジェネシスがプロデュースを担当(カバー・アートワークはヒプノシスが手掛けている)、全英チャート10位、全米チャート41位を記録。
<メンバー>
ピーター・ガブリエル(vo)
スティーヴ・ハケット(g)
トニー・バンクス(key)
マイク・ラザフォード(b)
フィル・コリンズ(dr)
(2/2)
発売・販売元 提供資料(2024/11/22)
Given all the overt literary references of Selling England by the Pound, along with their taste for epic suites such as "Supper's Ready," it was only a matter of time before Genesis attempted a full-fledged concept album, and 1974's The Lamb Lies Down on Broadway was a massive rock opera: the winding, wielding story of a Puerto Rican hustler name Rael making his way in New York City. Peter Gabriel made some tentative moves toward developing this story into a movie with William Friedkin but it never took off, perhaps it's just as well; even with the lengthy libretto included with the album, the story never makes sense. But just because the story is rather impenetrable doesn't mean that the album is as well, because it is a forceful, imaginative piece of work that showcases the original Genesis lineup at a peak. Even if the story is rather hard to piece together, the album is set up in a remarkable fashion, with the first LP being devoted to pop-oriented rock songs and the second being largely devoted to instrumentals. This means that The Lamb Lies Down on Broadway contains both Genesis' most immediate music to date and its most elliptical. Depending on a listener's taste, they may gravitate toward the first LP with its tight collection of ten rock songs, or the nightmarish landscapes of the second, where Rael descends into darkness and ultimately redemption (or so it would seem), but there's little question that the first album is far more direct than the second and it contains a number of masterpieces, from the opening fanfare of the title song to the surging "In the Cage," from the frightening "Back in NYC" to the soothing conclusion "The Carpet Crawlers." In retrospect, this first LP plays a bit more like the first Gabriel solo album than the final Genesis album, but there's also little question that the band helps form and shape this music (with Brian Eno adding extra coloring on occasion), while Genesis shines as a group shines on the impressionistic second half. In every way, it's a considerable, lasting achievement and it's little wonder that Peter Gabriel had to leave the band after this record: they had gone as far as they could go together, and could never top this extraordinary album. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi