2025年、一十三十一が待望のアルバムをリリースする。オリジナル作品としては2017年『ECSTASY』以来となるニューアルバム。米ヴァージニアのドリーム・ポップ・バンド、Wild Nothing=Jack Tatumをプロデューサー/デュエットのパートナーに迎えた先行シングル「LIKEA FIRST KISS feat. Wild Nothing」他を収録。 (C)RS
JMD(2025/03/08)
楽しみな参加アーティストが揃う待望のニュー・アルバム!
一十三十一 『テレパ・テレパ』発売!
一十三十一がオリジナル作品としては2017年7月以来となるニュー・アルバムをリリースする。
この約8年の間に一十三十一に起ったことの一つが、海外とのリンクだ。サブスクリプションの発達に伴い日本のポップミュージックは海を越えたが、一十三十一の音楽もまた海外で"発見"された。北米で多くのリスナーを獲得し、タイの著名アーティストの楽曲にフィーチャリングされ、中国でのツアーを成功させた。そして、その一十三十一の新しい作品に、外国のアーティストたちが参加することは必然だった。
先行シングルとしてリリースされた「Like A First Kiss」ではアメリカ、ヴァージニアのWild Nothingことジャック・テイタムとコラボレーション、メキシコの男女ポップバンド、Juanpalitoschinos(フアンパリートスチノス)が日本のポップミュージックへの憧憬をこめた楽曲を提供、アメリカ西海岸を代表するインディレーベル「Stones Throw」からはLos Retrosが参加している。
日本からも盟友とも呼べるDorianをはじめ、一十三十一からのラブコールによって、Yogee New Wavesの角舘健悟、ceroの高城晶平、気鋭の女性トラックメイカーChocoholicら、多彩な才能とタッグを組んでいる。
音は波となって時と海を越える。テレパシーのように通じ合い、共鳴する音楽は、互いへのリスペクトを込めてひとつの作品として結実した。
発売・販売元 提供資料(2025/03/06)
実に2017年以来となるソロでのオリジナル作。特筆すべきは海外勢とのコラボだろう。ワイルド・ナッシングとドリーム・ポップ的な音像を紡ぎ、ストーンズ・スロウから登場したロス・レトロスとは80年代クロスオーヴァー調のデュエットを披露。メキシコのフアンパリートスチノスはユーロ歌謡めいた楽曲を提供している。さらに国内からもDorian、角舘健悟、高城晶平、Chocoholicが参加。ディープ・ハウス+エキゾな"デジャブのブルー"やバレアリックなリゾート感を演出する"Wave Of You"など耳新しい楽曲が揃っている。普遍的なアーバン感覚はそのままに、ごく自然な所作で次のモードを示した快作だ。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.496(2025年3月25日発行号)掲載)