フォーマット | SACDハイブリッド |
発売日 | 2025年03月28日 |
国内/輸入 | 国内 |
レーベル | TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION |
構成数 | 3 |
パッケージ仕様 | - |
規格品番 | PROC-2425 |
SKU | 4988031753422 |
構成数 : 3枚
エディション : Remaster
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
<DISC1>
1. ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
2. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
<DISC2>
3. ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
4. ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
<DISC3>
5. ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 ≪皇帝≫
【演奏】
フリードリヒ・グルダ (ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ホルスト・シュタイン (指揮)
【録音】
1970年6月9-17日(2,3,5)、1971年4月19-21日(1,4) ウィーン、ゾフィエンザール
【Original Recordings】
Recording Producer: David Harvey
Balance Engineers: Gordon Parry, James Lock
【原盤】
Decca
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 2/2025
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから2016年に作成したDSDデータを今回の発売のために新規でマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDデータを作成、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
【First LP Release】
SDDE304-7
※限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音
※2025年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから2016年に作成したDSDデータを今回の発売のために新規でマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDデータを作成、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※オリジナル・ジャケット・デザインを使用
※マルチケース仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※解説:山崎 浩太郎氏(新規序文解説)他、解説書合計12ページ
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。
第3番の第1楽章の最初のピアノの登場の中音域のアルペジオを聴いただけでも、フォルテピアノから進化した木質系のベーゼンドルファーらしい音が聴こえます。もちろん全曲を通じてベーゼンドルファーの魅力が満載の素晴らしい演奏です。やや金属質ながら全音域に亘って均一な音のスタインウェイも上品で魅力的ですが、ベートーヴェンとかはやはりベーゼンドルファーの音がいいな。(スタインウェイで弾いたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集はポリーニ・ツィメルマン・内田光子などで聴けます。)
録音で聴けるベーゼンドルファー弾きの代表はバックハウス、ハンス・リヒター=ハーザー、そしてグルダの3人です。私は今まで模範的なバックハウスのピアノ協奏曲全集を愛聴していて、このグルダの演奏はピアノもオーケストラも力みかえった演奏であまり好きになれないでいました。グルダはせっかくのベーゼンドルファーを力任せに叩きつけるようなタッチで、もっとリヒター=ハーザーのようにベーゼンドルファーをきれいに鳴らして響かせるように弾けばいいのにと思っていました。(ちなみにベーゼンドルファーを最もベーゼンドルファーらしくきれいな音を響かせるのはリヒター=ハーザーです。もちろんバックハウスも大好きです。)
しかし今回改めて聞き直して、この演奏は従来の演奏よりも尖ったベートーヴェンを、威容をもってそびえ立つベートーヴェンの尖った姿を提示したいのだ(グルダもシュタインも)と思えるようになりました。それはそれでベートーヴェン演奏の一つの立派な姿です。それとやはりウィーン・フィルの音と響き!まさにベートーヴェンにふさわしい。録音のゾフィーエン・ザールでのデッカ録音にしてはやや硬めの音ですが、良い録音には変わりがなく、魅力満載のSACDです。 皆さんにお勧めします。