シャイ・マエストロの初ソロ録音
naiveレーベルよりLPで登場!
1987年生まれのシャイ・マエストロ。同世代で最も独創的で影響力のある、世界最高峰のジャズ・ピアニストの一人です。2011年に自身のトリオでデビューして以来、流動的で表現力に富み、深く叙情的な独特の音楽性を確立。その芸術性は、即興、作曲、そしてマエストロが受けた様々な影響や刺激を融合させ、映画のようでありながら深く個人的なサウンドを生み出しています。
イスラエル生まれのマエストロは、5歳でクラシック・ピアノを始め、8歳でキース・ジャレットとオスカー・ピーターソンを通してジャズに出会います。19歳で、ベーシストのアヴィシャイ・コーエンのトリオに加わり、高い評価を得た『Gently Disturbed』を共同作曲し、世界中で演奏しました。2011年には自身のトリオを結成。マンフレッド・アイヒャーがプロデュースしたECMの一連のリリースにより、マエストロは、キース・ジャレットやポール・ブレイ、チック・コリアといった伝説的なピアニストらの仲間入りを果たしました。
2025年、シャイ・マエストロはさらに新たな一歩を踏み出します。初のピアノ・ソロ・レコーディングであり、現在進行中のシリーズの始まりでもあります。このプロジェクトは、構造の美と自発的・衝動的なものの微妙なバランスを探求するもので、作曲と即興との進化する関係を反映しています。チック・コリアの初期の教え「この仕事には3つしかない:1に作曲、2に作曲・・・そして3に作曲だ」を大切に、マエストロは、自身が作曲(構成)した素材を即興で少しずつ崩していくというようなアプローチを、何年もかけて磨いてきました。
「このレコードで、相反するものを提示した。たとえば、即興と作曲、あるいは暗色と明るい色、不協和音と協和音などの対比を試みた。このアルバムは2つのパートに分かれている:「Miniatures」では、小さく短い、しかし完全に即興で行った演奏を収録した。そして「Tales」では、書かれた(作曲された)素材に長く深く身を任せ、シンプルなメロディーやハーモニーを膨らませてどれだけのものを引き出せるかを探求している。」(シャイ・マエストロ)
ミニマル風な《3 Colors》、中東の旋律を思わせる《An Old Family Photo》、そして美しいメロディが次々とリズムとともに揺らいでゆく《Mystery And Illusions》など、マエストロの創造のパレットの豊かさに圧倒される内容です。クリアな音色も魅力。
マエストロの活動は広がりを見せており、2019年には東フィルと挾間美帆作曲のピアノ協奏曲を演奏したほか、2022年にはポルトガル・オルケストラと、オーケストラ作品『Alice』を初演しています。
発売・販売元 提供資料(2025/04/30)