12枚のスタジオ・アルバム、6度のグラミー受賞、世界を駆け巡った数多のソールド・アウト公演――今やアメリカン・ミュージック・シーンを語る上で外せない存在となった The Black Keys。2024年発表の前作『Ohio Players』でベックやノエル・ギャラガーらのゲストを迎え、コラボレーションすることの愉しさに目覚めた彼等だが、通算13作目となる本作でも、数々のヒットを世に送り出したベテラン・ソングライター/プロデューサーである Rick Nowles(Lana Del Rey 等)と Daniel Tashian(Kacey Musgraves 等)、そして伝説的キーボード奏者の Scott Storch とのコラボレーションを実現させている。前作ではミュージシャンたちとのコラボレーションだったが、今作ではやや異なったアプローチをとり、長年彼らが憧れていたソングライターたちを迎えている。 (C)RS
JMD(2025/06/14)
12枚のスタジオ・アルバム、6度のグラミー受賞、世界を駆け巡った数多のソールド・アウト公演――今やアメリカン・ミュージック・シーンを語る上で外せない存在となったThe Black Keys。
2024年発表の前作『Ohio Players』でベックやノエル・ギャラガーらのゲストを迎え、コラボレーションすることの愉しさに目覚めた彼等だが、通算13作目となる本作でも、数々のヒットを世に送り出したベテラン・ソングライター/プロデューサーであるRick Nowles(Lana Del Rey等)とDaniel Tashian(Kacey Musgraves等)、そして伝説的キーボード奏者のScott Storchとのコラボレーションを実現させている。
前作ではミュージシャンたちとのコラボレーションだったが、今作ではやや異なったアプローチをとり、長年彼らが憧れていたソングライターたちを迎えている。
デビューから20年以上、The Black Keysは直感と情熱に突き動かされるまま、また落ち着くことを良しとしない姿勢で、自分たちの思うがままに音楽を作り続けている。
二人が受けてきた実に幅広く、豊かな音楽的影響をタペストリーのように織上げた『No Rain, No Flowers』――The Black Keys史上、最も大胆で冒険に満ち、そして最もパーソナルなアルバムが完成した。
<封入特典>ポスター
*歌詞・対訳・解説付
発売・販売元 提供資料(2025/06/12)
また多彩な面々が参加している模様、ただし演者でなくソングライターのことらしい……という触れ込みだった13作目。クレジットを見れば、デズモンド・チャイルド、ダニエル・タシアン、スコット・ストーチなど意外な名前が多数。それより驚いたのは、どの曲の仕上がりも一様にライトな風合いを湛えていることで、ラリー・ゴールドの流麗な弦アレンジ、胸キュンなファルセットが効いた"Make You Mine"など洗練性という彼らに不似合いな表現がふと横切ったりも。ただそれらがまた抗し難い魅力を秘めていて、噛むたび旨味が増すのだ。これは新たな出発? ならばかなりおもしろくなりそう。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.501(2025年8月25日発行号)掲載)