叙情的で繊細な音楽性をたたえた、マリリン・クリスペルとアンデルス・ヨルミンの初デュオ録音作品。
両者の交流は長年続くものの、デュオとしての録音は今回が初。 ECMでは、米国人ピアニストのクリスペルは以前、ヨルミンの聖歌集『In Winds, In Light』(2004年)に参加しており、彼女は自身の音楽的思考に影響を与えた人物としてこのスウェーデン人ベーシストを挙げている。
「アンデルスの演奏を聴いた時、私の心の奥深くに強く共鳴する響きを感じたのです」とクリスペルはコメント。
本作は、空間を意識したデュオ即興演奏の力強い連作で幕を開け、その後、各プレイヤーによる作曲作品へと移行する。 「Three Shades of a House」はヨルミンがボボ・ステンソンとの共演作『Contra la indecision』で披露した楽曲で、ここでは「Morning」と「Evening」の変奏で演奏される。前者はクリスペルを前面に押し出した透明感あふれる主題の探求、後者は暗色調のベースによる瞑想だ。クリスペルの「ニューキーの浜辺」はコーンウォールの海岸線をスケッチし、ヨルミンの高音域の弓奏ベースがカモメの鳴き声を想起させる。アルバムはゲイリー・ピーコックへの追悼曲「トンボ」で締めくくられる。全編を通じて、ミュージシャンたちはルガーノのオーディトリオ・ステリオ・モロRSIの繊細で細部まで響き渡る音響に応え、このアルバムは2025年7月にマンフレッド・アイヒャーによってプロデュースされた。
<パーソネル>Marilyn Crispell(p) Anders Jormin(double-b)
発売・販売元 提供資料(2026/02/25)