30年以上にわたり、音楽的・感情的なカタルシスを提示し続け、認知よりも目的を、解釈よりも意図を優先してきたバンド、CONVERGE(コンヴァージ)。
4ヵ月前にリリースした前作『Love Is Not Enough』に続く、2026年2作目のフル・アルバム「Hum of Hurt」。もともと前作を制作するにあたり膨大な素材が生まれた結果、2つの別個のアルバムが出来上がっていることに気づき、独立した作品として制作された。
前作同様、本作も人間の本質、また徐々に悪化していく状況に対して、陰鬱でありながらも共感的な視点を提示している。本作では、楽曲はより生々しく、むき出しのものになった。公開されているタイトル曲は、Convergeのキャリアの中でも最も推進力があるエモーショナルな仕上がり。『Love Is Not Enough』とは異なる作品であるものの、ともに激しく強烈な力を放つ。
「これは続編ではない。よりエモーショナル・ハードコア寄りのアルバムになっている」(Jacob Bannon談)
発売・販売元 提供資料(2026/06/04)
今年2枚目のアルバムという異例のペースで通算12作目が到着。プリミティヴなハードコア衝動を突きつけた前作に対し、本作は重心を落としたミッドテンポの曲調が目立つ。とはいえ、カオスまみれのヘヴィネスは常に戦闘状態をキープ。リズムやグルーヴの緩急が豊かになったぶん、身体を揺さぶるダイナミズムは増している。後半のインスト曲~表題曲の流れには鳥肌が立った。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.511(2026年6月25日発行号)掲載)