米カリフォルニア州ロングビーチ出身のラッパー/歌手/ソングライター/俳優=Vince Staples待望の第7作!
世代を代表する才能として確固たる地位を築いているVince Staplesは、そのキャリアを通じて音楽、映画、テレビへと活躍の場を広げてきた。しかし、彼が唯一無二の語り手であり、文化的な影響力を持つ存在として研ぎ澄まされ続けているのは、やはり音楽の中においてである。
故郷へのメランコリックなオマージュであり、深い内省に満ちた『Ramona Park Broke My Heart』(2022年)、そしてさらに内面へと踏み込んだ『Dark Times』(2024年)に続く『Cry Baby』では、その視線は外の世界へと向けられている。アメリカ社会に繰り返し現れる終わりなき混乱のサイクルを受け止め、それを鋭く磨かれた明晰さと明確な意図をもって映し返している。
歌詞やテーマ面にとどまらず、『Cry Baby』は音楽的にもサウンド面でも大胆な変化を示している。
Staplesは各楽曲を生演奏を軸に構築しており、それによってアルバムの即時性と切迫感がいっそう際立っている。
その結果として生まれたのは、アメリカの緊張感、不条理、そして感情的な重みを捉えた、ダイナミックで対峙的な作品群である。本作は単に時代やその前例を記録するだけでなく、それらと真正面から格闘するアルバムとなっている。
★LP(CD収録楽曲に1曲追加した全11曲収録)
ホット・ピンク・カラー・ヴァイナル
発売・販売元 提供資料(2026/04/30)
俳優としても活躍するLAはロングビーチのラッパー、ヴィンス・ステイプルズの約2年ぶりとなるニュー・アルバムは、デフ・ジャムを離れてインディペンデントでのリリースに。いわゆるロック~バンド・サウンドを全編にフィーチャーし、過激なビデオも話題となった先行曲"Blackberry Marmalade"を筆頭にノイジーでラウドなトラックをバックに人種差別や銃犯罪、政治不信など、現代のアメリカ社会が抱える闇をリアルな視点でエモーショナルにラップしている。警察による横暴行為について綴った"The Big Bad Wolf"ではスリック・リックの名曲"Children's Story"の印象的なフレーズを引用。
bounce (C)Masso 187um
タワーレコード(vol.511(2026年6月25日発行号)掲載)