崩れゆく世界を、それでも肯定するために――
クイーンのドラマーにしてソングライター/ヴォーカリストのロジャー・テイラーが放つ、5年ぶりのソロ・アルバム『Violence Insane In A Beautiful World』
伝説的ロックバンド、クイーンが誇るドラマー/ソングライター/ヴォーカリストのロジャー・テイラーが5年ぶりのソロ・アルバムでカムバック!ロジャーがソロ・キャリアを通じて一貫して追究してきた音楽的なマルチチュード(多数性・多様性)を体現する本作の収録曲には、あるテーマが通底する。「ああ、テーマはあるよ。タイトルそのもの(『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』)に表れている通りだ。私たちはなんて美しい世界に生きているんだろう、だからそれを台無しにはしないでくれってことさ。いまの時代は狂気に満ちているように見える。世界の暴力はかつてないほど酷くなっているみたいだ、少なくとも自分の生涯においては見たことのないほどに。本当に恐ろしいし、狂った暴力(insane violence)が多すぎるんだ。それに私たち自身が世界を壊し続けていて、海のプラスチック問題や、至るところで起きているひどい戦争、宗教の違いから生まれる憎しみなどが蔓延ってしまっている。」その一方で、アルバム全体のトーンは希望に満ちている。「それでもなお、世界は美しい。優しさはとても大切だと思うけど、しばしば忘れられている。それが根底にあるテーマなんだ」
ニューアルバム『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』は、1977年に始まるロジャーのソロ・キャリアにおける7作目の作品。2021年にリリースされ、全英トップ3を記録した『アウトサイダー』以来5年ぶりのソロ・アルバム。自身が「史上最高級のバラードの一つ」と評するジョン・レノン作の名曲「ジェラス・ガイ」をカバーしているが、それを除く全曲を自ら作曲・プロデュースし、演奏・歌唱も行った。長年のコラボレーターであるジョシュア・J・マクレー、ライヴ・バンドのメンバー、そして3曲で参加したンドロヴ・ユース・クワイア(ズールー語による「ボヘミアン・ラプソディ」の驚異的なカバーで注目を集めた南アフリカ出身のコーラス・グループ)が制作を支えた。
「僕は折衷主義が好きなんだ。ビートルズがいい例なんだけど、彼らの『リボルバー』以降の作品は常にエクレクティック(異なる要素が共存している)だと感じてきたんだ。次の曲がどうなるかまったく分からないし、前の曲とは全然違う。クイーンでも常にそうありたいと思ってきた。常識な人ではあえてしないような色々な変わったことに挑戦してきたんだ。きっと(ニューアルバムの)シュールな要素も気に入ってもらえると思う。」
発売・販売元 提供資料(2026/06/10)