エンツォ・ファヴァータ率いる「アトランティコ・クインテット」は、ジャズ、室内楽のダイナミクス、そして即興が交わる音楽的領域を探求している。その演奏は決して予測可能ではないが、南イタリアや地中海周辺に息づく多様な伝統的な地方音楽の様式を含む、広範な音楽的背景に根ざした確固たる方向性を備えている。
サルデーニャ出身のサックス奏者兼クラリネット奏者エンツォ・ファヴァータが率い、長年の共演者であるギタリストのマルチェッロ・ペギン、バンドネオン奏者のダニエル・ディ・ボナヴェントゥーラ、コントラバス奏者のサルヴァトーレ・マルタナ、ドラマーのUTガンジーという1999年リリースのアルバム『Atlantico』に参加した面々が再集結。した本作。
ファヴァータにとってECMからの初のレコーディング作品となる本作で、バンドは旅、記憶、そして想像力によって形作られた、色彩豊かなアコースティックな音の世界を創り出している。大西洋をまたぐ文化の交わりや、ガブリエル・ガルシア・マルケスやホルヘ・ルイス・ボルヘスといった作家たちの文学的ヴィジョンからインスピレーションを得て、『アトランティコ』の音楽は夢のような流れで展開していく。ファヴァータの叙情的な木管楽器、ペギンの優雅なギターの響き、ディ・ボナヴェントゥーラの情感あふれるバンドネオン、そしてベースとドラムの繊細な掛け合いが織りなす構造の中で、明快なメロディがどこからともなく現れ、自然な対話と発見の感覚を持って動くこのクインテットによって変容していく。
2026年1月にミュンヘンで録音され、マンフレッド・アイヒャーがプロデュースを担当した。
<パーソネル>
Enzo Favata(ss,cl,b-cl)
Daniele di Bonaventura(bandoneon)
Marcello Peghin(10-String g)
Salvatore Maltana(double-b)
U.T. Gandhi(ds)
★Recorded January 2026, Bavaria Musikstudios, Munchen
発売・販売元 提供資料(2026/08/21)