アルバム
ロマンチスト・エゴイスト
2000年3月8日発売
「アポロ」で鮮烈なデビューを果たしたポルノグラフィティの1stアルバム。「Jazz up」「ヒトリノ夜」「リビドー」などのポルノグラフィティの名に恥じぬ(!?)エロティックな雰囲気を漂わせる曲が印象的。(もちろん「ラビュー・ラビュー」「憂色〜Love is you〜」などの甘いナンバーも有!)毎度ライヴで盛り上がり必須の「マシンガントーク」「Century Lovers」やデッサンシリーズ1部目、インディーズ時代の名曲「ライオン」が収録されており、1stと言えども侮れない、ポテンシャルの高さが伺える1枚。(KY)
アルバム
foo?
2001年2月28日発売
「ミュージック・アワー」「サウダージ」「サボテン」と、ポルノグラフィティがその名を世間に知らしめた準?真?代表曲が収録されている2ndアルバム。前述の曲たちに加え、岡野さんの吐く台詞が印象的な「オレ、天使」、シンセ色強めの「空想科学少年」、王道パワフルな「Report 21」など、聴きごたえがありライブ映えしそうな曲ばかり。「デッサン」シリーズ2部目など、バラードもばっちり収録されており、2作目のオリジナルアルバムにしてポルノグラフィティの多彩っぷりが表れている1枚。ちなみに、何の変哲もなさそうなピンクタイルのジャケット、よーく見てみると、肩にタオルを掛けたあるメンバーのシルエットが映っているとか…?(KY)
アルバム
雲をも摑む民
2002年3月27日発売
11枚目までのオリジナルアルバムのうち、唯一日本語タイトルの3rdアルバム。また、新藤さん作曲の楽曲が1曲もないのも今となっては珍しい。タイトルの地味ささながら、全体的にゆっくり落ち着いて聞かせるような雰囲気が感じられる…が、詞も曲もアッパーすぎる「幸せについて本気出して考えてみた」で緩急もばっちりついている。20周年ライブでバンドverと弾き語りverで2日にわたって演奏された、当時の岡野さんの心情が生々しく歌われているらしい「n.t.」※や、因島の思い出を歌った「Aokage」、車を購入した喜びを面白おかしく表現した「クリスチーナ」など、実体験に基づいて作られた楽曲たちをゆっくりと味わっていただきたいアルバム。
※「ネイゲン、タツベシ」の略。歌詞の中にある「なんだつまんねぇ」の略ではない。(しかしあえて引っ掛けているのかも…?)(KY)
アルバム
WORLDILLIA
2003年2月26日発売
元ベース Tamaさん在籍時最後のオリジナルアルバム。
アダルトでダークなイメージだが、改めて聴き直すとその曲調の幅に驚かされる。お洒落でダンスナブルなM1。「キミ」と「ボク」の恋愛を「惑星」に例えた電子音溢れる名曲M2。重たく、「ため息」というワードがぴったりな「デッサン」シリーズ3部目M5。「ある時代 ある場所」が舞台、長編小説を読んでいるかのような、新藤さん珠玉の救われない名曲M11。ゴリゴリのハードロックギターインストM12。ベストアルバムしか聴いていないあなたにオススメの名盤。(みき)
アルバム
PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
2004年7月28日発売
ポルノグラフィティ初のベストアルバム。5周年の集大成。
Hotを意味するRED’SとCoolを意味するBLUE’Sの2種類。1世帯に1枚ずつ持っていたのではないかくらい売れたはず。ラバッパーの方々なら共感していただけると思うが、ポルノグラフィティが好きだったと語る人たちは大体ここで止まっている。動いてくれ。
RED’Sには「ミュージック・アワー」や「サウダージ」、「愛が呼ぶほうへ」、「Mugen」などの人気シングル曲から、「Century Lovers」や「ジレンマ」などライブ人気曲も収録。アップテンポな曲がメインとなる。
既存曲だけでなく、新曲として「フィルムズ」が収録されている。言葉の意味を知らずに子供たちが無邪気にさよならと言って母の元へかけていったり、いつもそばにいてとぐずついている様子を終わっていく恋に重ねて歌った曲。シングルとしてリリースすべき超名曲。ベストが自宅で眠っている方は是非この曲を聴いてほしい。「サウダージ」のような、新藤晴一さん節の失恋歌詞に本間昭光さんという名作曲家の無敵な組み合わせ。この組み合わせを見るだけでファンは3杯ご飯食べられる。
ちなみにRED’SとBLUE’Sをリリースした後に行われたツアーが「Purple’s」というオシャレなタイトル。シングル曲やりすぎ名ツアー。私の初ライブもこのツアー。このツアーの映像作品も是非見て欲しい。特にメンバーとサポートメンバーがDVDを見ながら飲み会をしている副音声が収録されており、非常に面白い。
ここはまだ”沼“の入り口。今からどっぷり浸かるのも、遅くはない。(みき)
アルバム
PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S
2004年7月28日発売
メジャーデビュー5周年で初のベストアルバム2枚同時発売のうちの1枚。青林檎をモチーフとした『BLUE’S』
もう1枚の『RED’S』がその名の通り「ホット」「情熱的」楽曲が集まっているのと対称的に、『BLUE’S』は「クール」「感傷的」な楽曲が集まっています。中でも「オレ、天使」や「カルマの坂」のハッピーエンドではない物語仕立ての楽曲、そしてスローテンポで曲調からして物悲しい「音のない森」がより感傷的な気分を引き立ててくれます。クールといえども、「アゲハ蝶」や「メリッサ」のようなアッパーな大ヒットソングも入っているため、アルバム通してメリハリよく楽しめます。
最後の「まほろば○△」はこのアルバムにしか収録されておらず、ライブでもほとんどやることのない幻の曲。個人的には、この1曲のためにこのアルバムを手にしてもいいと思っているくらい聴く価値のある曲だと思っています。(KY)
アルバム
THUMPχ
2005年4月20日発売
日本語でドキドキの意味をもつこのアルバムはTamaさん脱退後最初のオリジナルアルバム。
はっきり言ってどの曲をとってもシングル。
灰色がぴったり、東京で戦う自分へ「思ったよりやれてる?褒めてあげよう」と語りかける『東京ランドスケープ』。君といる平穏が素晴らしいと感じさせてくれる『We Love Us』、バンド名らしい純粋な妄想18禁ソング『ドリーマー』。先日の東京ドーム2公演ではどちらとも1曲目に演奏された、ロックに憧れたあの頃の自分へ問いかける曲『プッシュプレイ』。中国の伝統楽器二胡を使ったポルノ18番失恋ソング『うたかた』。そして30代に突入してもまだまだ走り続けると決意した、曲名が歌詞に入った『Let's go to the answer』。
どれをとっても一級の名曲、もはやベストアルバム。
ポルノグラフィティファンだけでなく音楽好きは一聴すべきポップの超名盤。(みき)
アルバム
m-CABI
2006年11月22日発売
ポルノグラフィティ 6枚目のオリジナルアルバム『m-CABI』
「Music Cabinet」の略称である今回のアルバムは「m-NAVI」というタイトルのインタールードが4曲あり、アルバムの収録曲を4つの仕切りで分けている。
1つ目は「ハネウマライダー」を含む爽やかソングコーナー。「m-NAVI 1」に収録されているバイクの音は新藤さん自前のバイク。今どこでなにしてますか。
2つ目は シングルコーナー。「Winding Road」や「NaNaNa サマーガール」「ジョバイロ」などとにかくシングルを詰め込む。「休日」はシングルではないが、シングル級のあったか名曲。
3つ目はシルビア、ジェロニモ、リリーという架空の人物を描いた歌のコーナー。特に「横浜リリー」は超名曲。横浜でこの曲を聴くといつでも夜の港が思い浮かび涙が出そうになる。
ラストは「ライン」「グラヴィティ」という2曲のみだが、本当に名曲。特に「ライン」は邦楽史に残る名恋愛曲。自分しか傷つけない、優しくも悲しい曲。
はっきり言えばアルバム全曲が名シングル、ベストアルバムと打ち出しても文句なしのミュージックキャビネットである。(みき)
アルバム
ポルノグラフィティ
2007年8月29日発売
前作m-CABIから9ヵ月後の発売という短期間で発表された、7枚目のオリジナルアルバムにしてセルフタイトル。当時「スバル・インプレッサ」CM曲で起用されていた「リンク」以外は一般的に馴染みが薄い曲ばかりと思われますが、アップテンポとスローテンポの差が激しすぎる「空蝉」や、どこからどう聴いても80年代サウンドの「My 80's」と、癖の強すぎる音。そしてツアーのコンセプトにもなった「ロックバンドがやってきた」、「ロックバンドがやってきた」の中に出てくる野球チームベアーズをモチーフに作られた「ベアーズ」「農夫と赤いスカーフ」など、ストーリーに沿った、田舎的な、少し身近に感じられる歌詞。気張らずゆっくり聴けるアルバムとしておすすめ。余談ですが、「Please say yes, yes, yes」の出だしの歌詞の「wish」を聴くたび、少し後に流行したDAI●O氏の決め台詞を思い出してしまうのは私だけでしょうか…。(KY)
アルバム
PORNO GRAFFITTI BEST ACE
2008年10月29日発売
ポルノグラフィティとして2種目のベストアルバム。「JOKER」と同時発売。
「RED'S」「BLUE'S」がそれぞれ「HOT」「COOL」という意味合いが込められているが「ACE」「JOKER」には特になく(知ってる方、タワレコまでご連絡お願いします)、印象としてはどちらとも「SHINE」「DARK」がバランスよく入り交じった感じ。
Ba.白玉雅己さん脱退後のシングルから収録。
「ハネウマライダー」、「ネオメロドラマティック」のアップテンポソングから「黄昏ロマンス」「Winding Road」など切ないバラードも収録。
ただそのシングルたちをはねのけるくらい超名アルバム曲「ライン」が収録。泣ける。。
前ベストと同じように新曲が収録しており、「ACE」には「A New Day」が収録。
晴一さんらしい言葉遣いと説明口調のような歌詞(言葉数も多い)、そして大正義本間昭光さん作曲という「THE ポルノグラフィティ」。これだけでも持っておく意味のある1枚(みき)
アルバム
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
2008年10月29日発売
同時発売「ACE」と対になったアルバム。
こちらには「ROLL」「リンク」や「シスター」「ジョバイロ」などのシングルを収録。
アルバム曲からは「グラヴィティ」「うたかた」「横浜リリー」なと隠れた超名曲を収録。
個人的には配信限定だった「m-FLOOD」が収録されていて嬉しい。
こちらも新曲「約束の朝」が収録。カップスープのCMで使われていたところも頷ける、心が暖かくなる1曲。
どちらとも持っていて損はない、名ベスト。(みき)
アルバム
∠TRIGGER
2010年3月24日発売
ポルノグラフィティの歴史を語る上で重要な一曲、震災について歌った「∠RECEIVER」から始まる8thアルバム。
「暗闇」を擬人化、秘めた怒りや諦めを感じる「IN THE DARK」、水樹奈々ら声優が参加した前奏につながるポルノグラフィティ王道のポップロックナンバー「MONSTER」など、隠れた名曲ぞろい。
特にラストは必聴、亡くなった母への想いを綴った岡野昭仁さん作詞曲「ロスト」。アウトロで弾き語りされているメロディはシングル「2012Spark」の元になっているところに「死」を「未来」へと繋げる意思が感じられる。
「生死」を歌った曲を最初と最後に持ってくる珍しいアルバム。そこにポルノグラフィティ特有の「ポップさ」が存分に発揮されることですんなりと聞ける、名アルバム。(みき)
アルバム
PANORAMA PORNO
2012年3月28日発売
タイトルにバンドの愛称が入った9thアルバム「PANORAMA PORNO」。多数のアレンジャーが加わり、これまでのポルノグラフィティとは少し違った楽曲が揃った1枚。
ロックだがピアノやストリングスを強く感じる、シングルのような名曲「メジャー」、ギターのリフから始まる、重厚サウンド「FLAG」。
良い意味でポルノグラフィティらしくない、GO!GO!7188ターキーのドラムが疾走感を助長させる「電光石火」。そしてアルバムを締めるスローなロックバラード「光のストーリー」など今までとは異なる、まさに音の「広大な景色」を感じるアルバム。
長く続けていく中で自分達の味を残しつつチャレンジすることの難しさをクリアしたこのアルバムは、ベストアルバムしか聴いたことのない人にオススメしたい。(みき)
アルバム
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary "ALL TIME SINGLES"
2013年11月20日発売
2013年11月20日までに発売されたポルノグラフィティの全シングル表題曲をリリース順に収録+ラストに未発表のシングル候補だった新曲をCD3枚に収録した、ザ・ベストアルバム。最後に収録されている新曲「ひとひら」はピアノが印象的な、しっとりとした長めのバラード曲。ライブでもほとんど演奏されていないレア曲。
これから新たにポルノグラフィティを聴こうとしている方にはやはりこのアルバムから聴いてもらうのがきっとベター。そして長年のファンも、このアルバムを聴くと、年代に沿って当時の印象的だった出来事だったりツアーの思い出だったりがきっと甦ってくるであろう、万人が楽しめるベストアルバムではないかと思います。(KY)
アルバム
RHINOCEROS
2015年8月19日発売
ポルノグラフィティ 10枚目のアルバム。
「見んさい」「聞きんさい」「歌いんさい」をテーマにしたシングル3曲を含むため
さい⇒動物の「サイ」⇒英語で「RHINOCEROS」という洒落をかけたアルバム。
ちなみにこのアルバムツアーは「The dice are cast」、日本語で”賽は投げられた”。
ここにも「さい」がかけられており、遊び心満載。
このアルバムは何といっても「Hey Mama」。
新藤晴一さんボーカルという、「ウェンディの薄い文字」以来約9年ぶりの試み。また「Good luck to you」では晴一さんのラップが聴けるという、新藤推し必須アルバム。味がある声です。
スピード感のある「Stand Alone」や「バベルの風」、ラテン調な「ミステーロ」、ライブでは「ミュージック・アワー」や「ハネウマライダー」にとって代わる盛り上がり曲「Ohhh!!! HANABI」も入っており、どれも美メロ。1つのライブを通して聴いているような気持ち良い緩急のある名盤。 (みき)
アルバム
BUTTERFLY EFFECT
2017年10月25日発売
11枚目のオリジナルアルバム「BUTTERFLY EFFECT」。
「THE DAY」から始まるこのアルバムは挑戦的。
「代わりがいるなら連れてこいよ」というフレーズに今日も心震える、戦う人の歌「Working men blues」(マール・ハガード&ザ・ストレンジャーズの曲に「Working man blues」という似たタイトルがあるが意識しているのだろうか)。
打ち込みアレンジ満載、バンド名に相応しいこのアルバムイチオシ「MICROWAVE」、人気アプリを皮肉ったフレーズが出て来る、平和とは、戦争とは何か考えさせられる「170828-29」など相変わらずの幅広い曲調満載だが挑戦的な歌詞、アレンジで聞き飽きない。
また初回生産限定版には2017年の台湾でのライブCDがつく。ライブCDはかなり珍しいのでファン必携。(みき)