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私の「1990年代ロック名盤」(新宿店)

アメリカではグランジ・オルタナティブバンドがチャートを塗り替え、イギリスではブリットポップ戦争が巻き起こり、ロックシーンが盛り上がった90年代。当時、カート・コバーンの服装を真似てみたり、Oasis対Blurの抗争をみんなで楽しんだり、思いっきり90年代の音楽・カルチャーから影響を受けて育ちました。今回は単純に聴き込んだ順番で選盤していきました。UKロック色が強くなっているかましれません。すでに廃盤になってしまっている名盤も多く、寂しくもあります。最近は聴き込んだ名盤をアナログで買い直したりして楽しんでいます。

Selected by

新宿店/阿部
9Fロックバイヤー。ギターポップ、シューゲイザーなどが特に好きです。邦楽ロックもよく聴きます。

Oasis『オアシス 20周年記念スタンダード・エディション <通常スタンダード盤>(+2/RM/PS)』

デビューアルバムの1曲目から「俺はロックンロールスターだ」と唄うふてぶてしさ。オアシスというバンド現しているオアシスらしい幕開け。兄・ノエルが作るビートルズを彷彿させるようなメロディーと使い古されたベタベタなギターフレーズの楽曲を弟・リアムがハスキーでパンキッシュな歌声で唄う。新しさなどまったく感じなかったが、開き直ったように自分達が影響受けた音楽を鳴らす姿が当時衝撃的だった。ライブ中ほとんど動かず後ろに手を組んで唄うボーカル、オープンコードで弾き語りみたいに弾くのに爆音で鳴らすギター、荒削りで無茶苦茶なのに力強く普遍的で芯の通った楽曲たち。この普遍的なメロディーこそがこのアルバム最大の魅力。1回目聴いたときも100回目聴いたときも同じく素晴らしいと思えるアルバム。まさにLive Forever。


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Radiohead『The Bends』

レディオヘッドのバリバリのギターロックアルバム。以降のレディオヘッドのようにエレクトロ要素や複雑なリズムもない。三本のギターが唸りまくる。トム・ヨークのファルセット・ヴォイスにジョニー・グリーンウッドの激しいオクターブ奏法のギターが襲い掛かるとういスタイルを確立したアルバム。レディオヘッドといえば複雑な音楽のイメージがあるがこのアルバムの楽曲たちはシンプルなコード進行の構成で同じコードの繰り返しの曲も多く収録されているの。レディオヘッド入門にも最適で聴きやすい。特に③、④の浮遊感あるアコースティックサウンドに被せる歪んだギター、⑦の冴え渡るオクターブ奏法は圧巻。ラストは悲しく美しい⑫で締めくくる。


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Oasis『モーニング・グローリー スタンダード・エディション<通常盤>』

ギャラガー兄弟がみんなで歌えるロックはこんなにもかっこいいものなんだと教えてくれた。キャッチーで普遍的な黄金のメロディーの楽曲は本当に全曲シングルカットでもいけるくらい。特にライブで必ず大合唱が起こる③、④の流れはまさに奇跡。イギリスを代表する誰もが知る超名曲2曲が続けて収録されているというのがこのアルバムの凄さを現している。ラストに収録されている⑫はオアシスらしいスケール感の大きい名曲で名盤を締めくくるに相応しい最高のフィナーレだ。歯に衣着せぬ発言でバッシングを受けたり、ライブ中にお客さんと喧嘩したりと、なにかと問題の多い彼らだが、その素行から想像もつかないような美しくて優しいメロディーは誰の胸にも刺さるはず。


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My Bloody Valentine『Loveless』

音の洪水とも言えるノイジーな轟音ギターと甘美なボーカル。このアルバム聞いてると轟音を通り越すとそこには静寂があるんじゃないかと思わせるようなそんな感覚になる。だから、轟音アルバムなのに不思議とよく眠れる。もはやアンビエントの要素すら感じる。ケビン・シールズが時間も経費も掛けて拘りぬいた音像は完璧は何年経っても色褪せない。シューゲイザーの名盤中の名盤。スピーカーよりもヘッドホンで爆音で聴きたい。異次元に連れて行かれそうだ。


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Weezer『Pinkerton(INTL)』

パワーポップバンド、ウィーザーのセカンドアルバム。ファーストアルバムの大成功を受けて作られたこのアルバムだが、全体的にファーストのポップな感じというよりは内省的でリヴァースのダークな部分を全面的に出したような暗いイメージのアルバムかもしれない。商業的に大成功したファーストと比べると賛否両論あると思うけど、個人的には暗い感じの方が好き。泣きメロという意味ではこのアルバムが一番泣けてエモーショナルな気がする。ピアノの物悲しいイントロから始まり、どんどんエモくなる⑤、キャッチーな代表曲⑥、こちらもイントロからして切ない⑧、そしてラストはアコギで唄われるあまりに美しく悲しい⑩。最後は「アイムソーリー」を三回繰り返して終わる悲しさと愛おしさ。やっぱ泣ける…。


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Primal Scream『Screamadelica : 20th Anniversary Deluxe Edition(EU/2CD/RM)』

数多くの作品を残してきているプライマル・スクリームだが彼らは出すアルバムによって作風が全然違う。今作は前作のガレージロックアルバムから方向性を変え、ストーンローゼスが試みたダンスとロックの融合をさらに高めたような作品。プロデューサーにジミー・ミラー、アンドリュー・ウェザーオール、ジ・オーブを起用。1曲目からストーンズの「悪魔を哀れむ歌」のオマージュでゴスペル・ハウスの「Movin' On Up」。何かが始まりそうな幕開けから、聴き進めるに連れてそのヘロヘロながらもダンサブルなサウンドにどっぷり浸かっていってしまう。⑩の「Higher Than Sun」を聴くころには本当に天に昇っていってしまいそうな高揚感だ。昼間からお酒呑みながら聴きたいなぁ。


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Nirvana『MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク(SHM-CD)』

ニルヴァーナの名盤と言ったらほとんど人が「Nevermind」挙げるんじゃないだろうか?「Nevermind」はもちろん名盤中の名盤だが一番聴いた作品はこれ。ニルヴァーナと言えばもちろんグランジの代表的なバンドで激しいサウンドが持ち味だが、このアルバムはアコギだけで演奏されるアンプラグド形式のライブ盤。だからこそより分かる剥き出しになったカートの美しい歌声とメロディーセンス。ニルヴァーナの魅力は激しいサウンドを鳴らすだけじゃない。この繊細さにある。そう気づかせてくれた。この数ヵ月後、カートは亡くなってしまうわけだけど、カートの魂の歌声が聞こえてくるようで、そのハスキーな歌声が心に沁みる。カバー曲も多く収録されていて、このカバーで好きになったバンドもたくさんある。このライブで着ていたカートの服装も含めて思いで深い作品。古着のカーディガンとデニムにコンバース。真似してたなー。


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Red Hot Chili Peppers『Californication』

「Blood Sugar Sex Magik」で脱退したジョン・フルシアンテの復帰作にしてレッチリ7枚目のアルバム。それまでのバンドの栄枯盛衰の歴史を集約したようなような印象のアルバム。今までのようなゴリゴリのファンク色は薄まったが、今までとの自分達と向き合うような悲しく美しいメロディーが涙を誘う。やはり、ジョンのギターが印象的で③のイントロのギターリフを聴けば一撃必殺。ヴィンテージギターの枯れた音から悲しい景色が見えるような叙情の名曲。フリーのテクニカルなベースで始まる①、サビがキャッチーな④⑥⑦。たっぷり15曲収録でもちろん捨て曲なし。歴史の長いバンドだがこの頃の哀愁路線のレッチリが一番好きだ。


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Rage Against The Machine『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン-20thアニヴァーサリー・エディション- <通常盤>』

正直、英語だから自分には何を言ってるのか分かりはしない。政治的なことも当時の自分には分からなかった。ただ、彼らが怒りまくっているのはとにかく伝わった。言葉が分からないのにラップで圧倒されたのは後にも先にもザックのラップ以外にはあり得ないと思う。ギターなのにスクラッチのような音を出すトム・モレロのギターも衝撃的。アルバム一曲目で「爆弾」が落とされ、アルバムラストに「自由」を叫んで終わる。レイジの音楽は言葉が分からなくてもパワーがもらえる。当時、パワーがあまりにありすぎるバンドなので早く解散してしまう気がして不安になったのをよく覚えている。再結成した今、今後の活動がとても楽しみだ。ストレス発散したい時に聞くのに最高の1枚。


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Suede (UK)『Suede(LP)』

スエードのファーストアルバム。ジャケットが表しているように妖艶で危険な雰囲気を持つアルバム。タブー満載なドロドロの歌詞の世界と美しすぎるメロディ。ファルセットヴォイスとビブラートを多用しまくったブレッド・アンダーソンのボーカルに絡みつくようなバーナード・バトラーのリードギターが最高に官能的。グラムロック妖艶さとスミスのような退廃的な世界を掛け合わせたような奇跡の名盤。サードアルバム以降ポップなイメージのアルバムが多いが、スエードといったらこの時期。ブレッドとバーナードの緊張感あるギリギリの絡みこそが最大の魅力だと思う。


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タグ : タワレコ名盤セレクション

掲載: 2020年05月21日 00:00

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