マス・ロックもテック・インストも巻き込むヘラ復活作！

今でこそ定着した感のあるキテレツ系ボーダーレス・サウンドを鳴らした先駆けといえばヘラ！ジャンル不問のサウンドで聴き手を翻弄しつつ、最後には諸手を挙げて皆を熱狂させた彼らが実に約4年振りとなる新作を発表。

ここ数年メンバーのスペンサー(G)はTHE ADVANTAGE及びsBACHとして、ザック(Ds)はソロをはじめボアダムス、オマー・ロドリゲス・ロペスのバンドや数え切れないほどのプロジェクトで音源リリースとライヴを行い、それぞれが個性的という以上のキャラクターでファンを楽しませてきた。しかしヘラに関しては音沙汰が無く、一時は本人達も「今後ヘラとして活動するかどうか分からない」と語っていただけに、これは嬉しい復活だ。

本作では再びザックとスペンサーの2人組に戻ったヘラ。恐ろしくテクニカル且つ膨大な音数でカオスを巻き起こすサウンドは勿論健在、そればかりかヘラ以外の活動を通じて得られたのか、どこかリフレッシュされた感もあり。これだけ妙なサウンドをここまでポップに聴かせてしまうあたりにもヘラ健在を思わせる。