全米、全ヨーロッパが騒然！2012年の大本命！ラナ・デル・レイ

時として、輝く星が突如出現することがある。時として、星が刺すような鋭い光を私達に向けて放つことがある。また時として、別世界の何かに駆り立てられているかのように、星が大気の中にスッと滑り込んでくることがある。ラナ・デル・レイの驚くべき存在感、声、ルックス、そして雰囲気は、前述の一番最後のカテゴリーに分類されると言えよう。

“音楽界のスターの座”は、デル・レイ嬢にとっては選択肢の1つなどではない。彼女の天職なのだ。自ら「ギャングスタ界のナンシー・シナトラ」と名乗る彼女は、自身のジャンルを“ハリウッド・ポップ／サッドコア”と定義。つまりポップ・ミュージックの複数のカテゴリー同士を繋ぐ、ドラマティックな新しい結び目であるとしている。そして「ゲットーで迷子になったロリータ」と自ら描写する、彼女のルックス。こういったもの全てに慣れてほしい。これは世間の注意を惹くための、単なるキャッチフレーズなどではない。これはラナの現実なのだ。

デビュー・アルバムには、NMEが選ぶ2011年のベスト・トラック、ベスト・ビデオの両方で第1位を獲得した「Video Games」の華やかなオーケストレーション他、彼女が自分の不安に初めて向き合って以降、心を込めてスタジオで紡ぎ上げてきた曲を収録。ゴージャスな音色の「Hey Lolita Hey」から、ヒップホップの影響を帯びた「National Anthem」に至るまで、ラナ・デル・レイの音楽は、このアーティストだけに特別あつらえたような、唯一無二のサウンドを響かせている。