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エレクトロニック・ミュージック界の若き重鎮、ヴラディスラヴ・ディレイの新作

Vladislav Delay

2011年よりヴラディスラヴ・ディレイ名義の作品の拠点をドイツの名門電子音響レーベルraster-notonに移し、フル・アルバム『Vantaa』(2011年)、12インチ『Espoo』(2012年)をリリースしたフィンランド人ミュージシャン、サス・リパッティ。その溢れ出る創作力は止まるところを知らず、早くも通算11枚目となるアルバム『Kuopio』を完成させた。

自然のかけらやフィンランドの広大なランドスケープを喚起させるサウンドを描こうとした前作『Vantaa』に続き、本作『Kuopio』でもフィンランドの風景や、その地理的に孤立した魅力を描きだすことをさらに探求している。『Kuopio』に先行してリリースされた12インチ『Espoo』でもすでに片鱗を見せていた、突き進むようにエネルギッシュなリズムが本作では重要な役割を果たしている。(ちなみにトラック6の「Kulkee」とは、前に進むという意味。)テクノとダブにオーガニックなテクスチャーやエクスペリメンタルな要素を融合させて、高度なマニピュレーションから生み出される、複雑に繊細に絡み合う様々なリズムやサウンドのヴァリエーション。それはリスナーの無意識の中に密度の濃いサウンド空間を徐々に形成していき、知らず知らずのうちにディープで洗練されたディレイの音の宇宙に誘われる。

raster-notonからリリースされている作品のタイトル『Vantaa』『Espoo』『Kuopio』は、すべてフィンランドの都市名で、ジャケットのアートワークにはその都市の紋章が用いられている。

【Vladislav Delay】
1997年よりスタートしたフィンランド人ミュージシャンSasu Ripatti(サス・リパッティ)のソロプロジェクト、Vladislav Delay(ヴラディスラヴ・ディレイ)。以来、Basic Channel傘下のChain Reactionをはじめ、Mille Plateaux、Staubgold、Huume、Leaf、Raster-Notonなど様々な良質レーベルからアルバムを発表。彼の特徴的な音響ミニマル・ダブサウンドは、Massive Attack、Scissor Sisters、Black Dice、Craig Armstrong、坂本龍一など、様々なジャンルのアーティスト達から賛辞を受けている。また、Vladislav Delay名義以外にも、多彩な音楽スタイルを使い分け、Luomo、Uusitalo、Sistolなどのソロ名義や、ミニマル・テクノ界の重鎮Moritz Von Oswald率いるMoritz Von Oswald Trioや、Mika Vinioも参加するVladislav Delay Trio/Quartetとしても活躍。その溢れ出す才能と創作力で、ここ10数年におけるエレクトロニックミュージック・シーンに影響を与え続けている最重要ミュージシャンの1人。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2012年11月09日 18:31