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フェデリコ・フェリーニ監督の名作『8 1/2』が<シネフィル・イマジカ>シリーズで登場!

フェリーニ映画史において最重要な作品を、充実した仕様の形で、初ブルーレイ化として発売していくことをコンセプトにして<シネフィル・イマジカ・レーベル>、第3作目が登場!
フェデリコ・フェリーニ監督の、絢爛な美の世界『8 1/2』(はちかにぶんのいち)。

『8 1/2』1963年イタリア映画。新作の撮影準備を始めなければいけないが、いっこうに構想がまとまらない映画監督のグイド(マルチェロ・マストロヤンニ)。彼の元に愛人カルラ(サンドラ・ミーロ)が訪れ、、妻のルイザ(アヌーク・エーメ)を呼び寄せ、そして女優クラウディア(クラウディア・カルディナーレ)とドライブに逃げてしまう・・・フェリーニ自身を投影したかのような主人公と、ヨーロッパを代表する美しい女優たちとの混乱の日々。

巨匠フェリーニ、『道』(1954)、『甘い生活』(1959)といった代表作を経て、『8 1/2』にいたる。約10年前にあたる、ヴィットリオ・デ・シーカや、ロベルト・ロッセリーニといった、庶民の現実を写実なドラマとして描いて、多くの感動を呼んでいた(ネオリアリズモ)。その次の波として、やってきたのが、その反動ともいえる独特の、映画の夢の部分がクローズアップされるフェリーニの世界。

そして、そのカラフルな世界には、ニーノ・ロータの高貴なサーカス音楽とでもいいたいタッチのサウンドトラックによって、個性を増していく。

フェリーニ映画は、イタリア映画の代表的位置を50年代中盤から60年代中盤まで占めることになる。

そして、50年代に、イタリアでの娯楽映画ジャンルの花形であったペプラム(史劇をアクション重視にしたもの)から、あのマカロニ・ウエスタンに移行することになる。64年に『荒野の用心棒』が公開になる・・・

フェリーニ映画の幻想性、高貴な下世話性の感覚は、そののち、多くに影響を与え続ける。

ちなみに、最近、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化も公開された『ナイン』は、『8 1/2』にインスパイアされた作品である。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年01月11日 18:30