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トスカニーニのヴェルディのレクイエム、新ソースからの復刻CD化

トスカニーニ

トスカニーニはヴェルディのレクイエムを得意として演奏会で度々取り上げており、ライヴ録音も5種ほど残されている。中でもこの1940年のカーネギー・ホールでのNBC交響楽団との演奏会のライヴ録音は、気力の充実していたトスカニーニが、自家薬籠中の物となったNBC交響楽団と、ミラノフ、カスターニャ、ビョルリンク、モスコーナという名歌手たち(ことにビョルリンクのインジェミスコは絶唱)を極めて高い集中力で率いた比類ない名演として知られている。トスカニーニ研究の世界的権威、ハーヴェイ・サックスもこの演奏を「この演奏よりもさらに圧倒的な演奏を聞くことはあり得ないだろう、決して」と絶賛している。M&A社からも過去2度、1986年(マギー・ペインの修復)、2003年(グレアム・ニュートンの修復)で発売されていた。今回はキット・ヒギンソンによる最新(2013年時)の修復だが、ソースそのものも従来の盤とは異なるようで(オペラニューズ誌の音楽批評で知られるC.J.ルーテン氏の音源提供とある)、従来盤に聞かれた周期的なノイズが聞かれなくなった箇所も多々ある。同じ日のテ・デウムも名演。

【曲目】
ヴェルディ: レクイエム/テ・デウム
【演奏】
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団
ウェストミンスター合唱団
ジンカ・ミラノフ(S)
ブルーナ・カスターニャ(MS)
ユッシ・ビョルリンク(T)
ニコラ・モスコーナ(B)
【録音】
1940年11月23日、ニューヨーク, 99'49
(2012年新リマスター、エンジニア: キット・ヒギンソン)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ワーグナー&ヴェルディ

掲載: 2013年01月24日 17:14

更新: 2013年01月24日 18:00