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ブライアン・デ・パルマ監督作への美しいピノ・ドナジオの音楽。名作『殺しのドレス』拡張盤発売!

殺しのドレスサスペンス・ミステリー・サントラの美しい名編『殺しのドレス』は、長らく廃盤のままでしたが、ようや く、イントラーダより拡張盤としてリリースされる。

『キャリー』の世界的大ヒットで一躍人気監督となったブライアン・デ・パルマ。彼が、熱心なヒッチコッ ク・ファンであることはすでに知られ、音楽をバーナード・ハーマンに依頼したラヴ・サスペンス『愛のメ モリー』でも、その趣味は確認できた。

『キャリー』のヒット後、音楽にはジョン・ウィリアムスを迎え、スターたちの共演でデ・パルマ的スタイ リッシュ・ホラーがスケールアップした『フューリー』を完成後、プライベート的な『悪夢のファミリー』 を製作、そして、その後、デ・パルマ史の中でも最重要作品とも言える『殺しのドレス』を発表。

ある女性の殺人事件とその事件追跡を軸にしつつ、独自のスタイルをより明確にしたエロティックなカメラ ワークや、いい意味での思わせぶりの演出、すなわち、娯楽映画として見せるサスペンスの中でユニークな 技法を次々と駆使した。そして、ここでヒッチコック・スリラーへの敬意はさらに明確化し、それそりもの が「デ・パルマ節」を構成するひとつとなった。

『殺しのドレス』の音楽を担当したのは、『キャリー』以来チームとなった感があったピノ・ドナジオ。『 殺しのドレス』における、あまりに優雅なストリングス中心の美しいメロディを初めとする、品のある、ま しくメロドラマ的スコア。この「強烈なサスペンスにおける、あまりにも美しく清らかなメロディ」のスタ イルも、ここで完全にデ・パルマ×ドナジオのトレードマークとなった。

後に、このスタイルは『ミッドナイトクロス』『ボディ・ダブル』、そしてその世界観は坂本龍一が音楽を 担当した『スネーク・アイズ』『ファム・ファタール』にも引き継がれる。

そして、最新作"PASSION"は、久々にピノ・ドナジオが担当し、女優たちが危険な香りをふりまくサスペン スでまさしく『殺しのドレス』から始まった一連の世界に回帰している。

常に、そのスタイルが一貫しつつ、もはや安心して?楽しめる形となったデ・パルマのサスペンスだが、こ のファンたちへの受け入れられ方も、ヒッチコック映画とファンの関係に似たものがある。

『殺しのドレス』のサントラの存在は、その後のサスペンス映画の音楽に影響を与えている。ようやく、新 たなるファンも、その伝説の一作を聴くことができる。

関連盤では、デ・パルマ、ドナジオ、その感覚に近い味わいのサントラを紹介。

掲載: 2013年05月16日 17:21