敏腕プロデューサー、テラス・マーティンの初ソロ名義作

DR.ドレー、スヌープら西の重鎮から、ケンドリック・ラマー、タリブ・クウェリ、9thワンダー、はたまたクインシー・ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダーら超大御所まで、幾多の著名アーティストを手掛けるプロデューサー、テラス・マーティンによる初ソロ名義作が登場！

トレードマークのサキソフォンをはじめとするマルチ奏者であり、ラッパー/リリシストであり、ソングライターであり、プロデューサー…。いわば全方位型のマルチ・ミュージシャンで、父はジャズ・ドラマー、母はシンガーという恵まれた環境で生まれ育った才気溢れる男。L.A.出身という所縁もあり、Dr.ドレー、DJクイックらと密に音楽制作を行なう一方、ソウル/R&B界の大御所との仕事も多数、信頼も絶大だ。そんなハードワーキンぶりを見せる彼のディスコグラフィーはまさに膨大の一言で、近年のヒップホップ作品から挙げればスヌープ・ドッグ、9thワンダー、マーズのアルバム・リリース、ごくごく最近では、自身も深く関わる＜Top Dawg Entertainment＞からの大ヒット・アルバム、ケンドリック・ラマーの『good kid, m.A.A.d city』、また話題のスヌープ・ライオン『Reincarnated』も彼が携わった作品の（ホンの）一部である。

テラス・マーティン初のソロ名義となる本作は、キャリアのベースとなるジャズ、ソウルのマナーを礎に、ヒップホップ、R&B、ポップスを跨ぎ、華麗でゴージャスなプロデュース・ワークを披露。また、10余年の音楽制作で培い獲得したプロップの数々を見せつけるかの如く、各方面から一流どころのラッパー/シンガーを招集しており、前述のスヌープ・ドッグ、ケンドリック・ラマーを筆頭に、ブラック・ヒッピーの一員でもあるアブ・ソウルや、ヒップホップ界を揺るがす異端児ウィズ・カリファ、グラミー受賞のジャズ・ピアニスト、ロバート・グラスパー、USメジャーR&B界きっての実力派シンガー、ミュージック・ソウル・チャイルド、そして2世ソウル・ディーバ、ララ・ハサウェイなど、名実ともにUSメジャー・シーンを代表するビッグネームが名を連ねる。当地レビューにある「A mixture of Quincy Jones “Back on the Block” and Dr. Dre's “Chronic 2001”」という表現もまさにピッタリな、グッド・ミュージック満載の快作！