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カウフマン&ガッティ/ワーグナー:舞台神聖祝典劇《パルジファル》2013年メトロポリタン歌劇場ライヴ

映像:メトロポリタン歌劇場2013年2月11日収録・最終ドレス・リハーサルより《パルジファル》第2幕「アンフォルタス、あの傷!」

 ワーグナー生誕200年を記念して、2013年2月、メトロポリタン歌劇場でのオールスター・キャストを揃えた新演出上演の「パルジファル」。演出は「レッド・ヴァイオリン」などで知られる映画監督のフランソワ・ジラール。ジラールの演出は光と闇を見事に使い分け、またキリスト教の思想が強いと思われるパルジファルの物語に仏教的な思想を溶かし込むことで、独自性を持たせることに成功しています。まさにメトならではの正統派の舞台です。第1幕と第2幕では血が重要なファクターとなり、暗い場面に強烈な彩りを与えます。花の乙女たちは白い衣装に黒い髪。全体的に静かな動きであり一切のムダは無し。登場人物たちの役割もはっきりしており、観る者が混乱するような要素は全くありません。バイロイト音楽祭でも大きな話題を呼んだガッティの指揮は遅めのテンポで思索的であり、この難しい作品から荘重で美しい響きを紡ぎ出しています。とりわけ第3幕での「聖金曜日の音楽」以降の天上的な美しさは特筆もの。カウフマン、ダライマン、パペ、ニキーチンなど、メトならではのスター歌手をずらり揃えた歌手陣も見事。特にカウフマンは完璧な男前ぶり、全幕通して歌唱も抜群なカッコ良さです。
ワーグナー:舞台神聖祝典劇《パルジファル》全曲
【出演・演奏】カタリーナ・ダライマン(クンドリ), ヨナス・カウフマン(パルジファル), ペーター・マッテイ(アンフォルタス), エフゲニー・ニキーチン(クリングゾル), ルネ・パーぺ(グルネマンツ), ルーニ・ブラッタベルグ(ティトゥレル), 他, メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団, ダニエレ・ガッティ(指揮)
【演出】フランソワ・ジラール
【舞台装置】マイケル・レヴァイン
【衣装】ティヴォ・ファン・クレーネンブロック
【照明】デイヴィッド・フィン
【収録】2013年2月, メトロポリタン歌劇場でのライヴ
【字幕】イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語

カテゴリ : ニューリリース | タグ : プロモ(クラシック)

掲載: 2014年01月24日 15:00